くらし

「ケンカだって会話のうち」、高岡早紀さんと家族の距離感の正解。

親子は、年齢や職業や環境によって、独特の関係性をじっくり時間をかけて築いている様子。悲喜交々、楽しく語ってくれました。
  • 撮影・宮川朋久 スタイリング・村上利香 ヘア&メイク・白川いくみ 文・室田元美

母と私と娘、ひとつ屋根の下。 女同士、ケンカだって会話のうち。

「10代からなぜか魔性の女と呼ばれて。いまだに不思議なんですよね(笑)。私が実は何を大事にしているかを知っていただきたくて、エッセイ『魔性ですか?』を書きました。中でも家族のこと抜きには、自分は語れないです」

成人して巣立った長男を除き、現在、高岡早紀さんは次男、小学生の娘、そして母との4人暮らし。

「離婚を選択した以上、家族を幸せにしなくてはという責任を感じてきました。ママと暮らせて幸せ、と子どもたちに思ってほしいので」

「娘との女子旅、ワクワクします。 小さなことに成長が感じられて。」 / リング(シンティランテ ビス)、ネックレス(レスピロ/共にイセタンサローネ東京ミッドタウン TEL.03・6434・7975) イヤークリップ、ピアス(共にSTELLAR HOLLYWOOD TEL.03・6805・0390)

母と娘(高岡さん)とその娘。女3代の真ん中にいる高岡さん。娘とは数年前から、国内や海外へと2人だけで旅行に出かける。

「ホテルのプールサイドでくつろぐ私に、丁寧にマニキュアを塗ってくれるんです。いつの間に?と成長を感じます。男の子と違って、女同士は旅先でかわいいもの探しができるのも楽しくて」

子どもの頃の高岡さんは3人きょうだいの真ん中で、「甘えん坊だった」と回想する。

母のあとを追った子ども時代。 今は家族の仕切り役です。

「父が早くに亡くなった後、母は昼は花屋、夜はライブハウスの経営と働きづめ。よく私をライブハウスに連れて行ってくれました。きっと、置いて行かないでと私がダダをこねたんでしょうね」

現在は逆に、自宅でテキパキと家族を仕切る役。同居の母とはぶつかり合うこともたびたびだとか。ところが、離れて暮らす兄と妹が訪ねてくると、母はにこやかでうれしそうなのだ。

「それを見ると腹が立つんですよね(笑)。母にとって今の私は、うるさい娘。〝なんで醤油をここに置くの? なんで元に戻さないの?〟って。母は〝あ〜うるさい、やだやだ〟と言いますが、それも会話なんです。年を重ねた母になら、言いたいことを言っても逆に刺激になりますし、いろんな感情が芽生えるのはいいことなのかも」

「母からは「うるさい娘」だと。ただ、文句を言い合うのも会話のうちなのかな〜。」

仕事でドッと疲れた時、ふと一人になりたい時、心を慰めてくれるのは好きな植物を並べたテラス。「ここがあってよかった」と高岡さん。家族の中で自分も成長し、強くなったという。

「待てるようになりました。子どもの反抗期もありましたが、放っておいてほしいんだと思ったら、時間を与えます。そのうち〝お腹空いた〜〟とやって来ますから。〝あ〜もうバカ。でも可愛い!〟と、心の中でつぶやきます(笑)」

大切なのは、相手を信頼すること。

「〝信じてよ、ママ〟〝うん、信じるよ〟とうちではよく言っています。お互いに信頼があれば、多少ぶつかったって平気。家族って、そんなに難しくないんじゃないかな?と思います」

高岡早紀

高岡早紀 さん (たかおか・さき)

女優

1972年、神奈川生まれ。来年芸能界デビュー35周年を迎える前に、初のエッセイ集『魔性ですか?』(KADOKAWA)を上梓。女性として、母として、仕事、恋愛、家族や私生活への思いを「ほんの少しの毒も交えて」ありのままに綴った文章が話題に。http://www.takaoka-saki.com

『クロワッサン』1050号より

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