<事例>
高齢の父親がひとりで暮らす実家に「不用品をなんでも買い取る」という業者から電話があった。何度もかけてくるようで、父も困惑している。どう対処すれば?
<解説>
訪問購入(訪問買い取り)は、購入業者が個人宅を訪問して物品の買い取りなどを行うことだが、
「訪問購入の場合は特定商取引法という、消費者を守るための法律が適用されます。『来訪を求めていない人への勧誘行為やしつこい勧誘』は禁止されているので、電話がかかってきても不要だと思う勧誘はきっぱり断るようにしましょう」(国民生活センター・井上さん)
また、特定商取引法では「突然家を訪問して勧誘を始める」ことも禁止行為なのでいきなり訪ねてくる業者は家に入れないことだ。
「不用品の買い取りを依頼したい場合は、まずは複数業者に見積もりを。買い取ってもらうことが決まったら、業者から必ず売買契約の書面をもらいましょう」
書面には売買契約を結んだ物品の種類や特徴、購入価格、申し込みや契約の年月日、業者の住所・名称・連絡先・担当者の氏名が記載されているかも忘れずに確認。