整理収納アドバイザーが教える、枠や箱に収める片付け術。
整理収納アドバイザー、「Ritta Stanza」主宰の中山真由美さんが実践している片付けのメソッドとワザを紹介します。
撮影・青木和義 文・田辺 香
まだ捨てられない書類やハガキは 「一時置きBOX」で保管する。
リビングにあるプリンター右横にファイルボックスが3つ。右側2つには中山さんが仕事で使用するファイルを。左端には見直したい書類やダイレクトメールを。
「以前はトレイに入れてたんですが、積み重なると下のほうが取り出しにくくなるので縦置きに。家族全員忘れっぽい性格ですが、一時置きBOXにまとめたら忘れなくなりました」
バッグは椅子に置きたくなるもの。ダイニングに置き場を作った。
「家に帰ってきた時、椅子にバッグを置きたくなりませんか? どのみち置きたいのだから、椅子を用意しておけばいい。そう思って、人が座らないバッグ専用の椅子を置くことにしました」
椅子に置くバッグは常時2つ。その左手には〈スタックストー〉のバスケットを2つ上下に重ねて。上にエコバッグ類を、下に仕事用のエプロンや軍手などを。
片づけが苦手な夫のためにふだん使いを入れる箱を設置。
会社から帰宅後、鍵や時計などをピアノやテーブルの上にバラバラに置く習慣があった夫を見て、専用ボックスを設けたという。
「出かける前の忘れものも多くて毎朝、1階の玄関にいる夫が2階にいる私に向かって『携帯忘れた〜、イヤホン忘れた〜』と叫ぶ(笑)。部屋中探して届けるのが面倒になったので、置く場所を設置したら解決しました」
急な冠婚葬祭に備えて必要な小物は集約しておく。
結婚式や葬儀に使う小物は出番が少なく、奥のほうにしまい込んでいざという時に探し回ることも。
「一緒に保管しておけば便利なはずと思い、ネクタイ、黒いストッキング、筆ペン、パーティーバッグなど一式をソフトボックスに収納。母から『近所の方が亡くなったので数珠を貸して』と言われた時も置き場をすぐに伝えられました」
[おすすめグッズ]
畳めるソフトボックス。
フタは埃よけにも。
『クロワッサン』1041号より
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