くらし

【和田裕美のお悩み相談】東京での生活に疲れました。

外資系教育会社でのフルコミッション営業で世界142カ国中第2位の成績を収めたキャリアを持つ和田裕美さんが読者の悩みに答える連載。今回は東京で生活しながら地元の親と暮らしたいと思いを巡らせる女性からの相談です。

<お悩み>

大学進学とともに上京して10年が経ちました。どうしても東京に行きたくて浪人して親に心配をかけながら東京の大学に進学しました。10年経った今考えていることは、東京は確実に地元より面白いし暮らすにはいい場所だけど、親と離ればなれはさびしい、ということです。私はまもなく30代になろうとしていて、なんというか自分の人生が知れてしまいました。淡々と日々をこなすだけだった10年間。本気で大事にしたいものも人もなく、親とまた一緒に暮らせたらいいな、と漠然と考えるようになりました。といっても地元に戻るのは一大決心だし、多分行動には移せません。毎日、こうなったらいいな、と考えるだけの虚しい毎日は辛いです。

(メジロ/女性/SEをしています。)

和田裕美さんの回答

メジロさん、こんにちは!

東京に残るにしても田舎に帰るにしても
どっちにしても
「幸せな気持ち」になることが先決かなと思います。
だからとにかく漠然とした不安とか、
今をなんとなく虚しく思うことを捨てていきましょう!

まず、人生はまだまだ続きます。
30歳の人生で「知れてしまった」なんて言っていたら、
なんだか虚しくなりませんか?
わくわくしなくなるから悩んでしまうのです。

世の中には90歳で結婚する人だっているんですよ!
GAPを作ったドナルドさんは40歳で最初のお店を出したときは、
小売経験がまったくなかったそうです

メジロさんの人生にも“本気で大事にしたいものや人”がこれから現れるし、
もしかしたら「これだ!」という天職みたいな仕事に
めぐり合う可能性もあります。

でも今「人生が知れてしまった」となって、
わくわくしなくなったら
行動できなくなるし気力も下がってしまうので、
その未来にあるチャンスと出会えなくなってしまうんです。

わたしは占い師ではないので
はっきりと「今年の夏には出会えますよ!」なんて言えないのですが、
でも、心を前向きにして口角をあげて笑っていると、
ほんとうにチャンスがやってくるんです。
それだけはわかります。

その上で、田舎に帰るかどうかです。

なんとなくやる気がなくなったときや、
先が見えなくなったときに、
人は気弱な選択をしがちなんです。
それは「田舎に帰りたい」ではなく
「さびしい」という理由だったり
「疲れた」という理由だったりしませんか?

そんな気持ちだけで実家に戻ってしまうと、
楽にはなりますが楽しくはありません。
いずれまた不安がやってきます。

だから今すぐ田舎に帰らないのならば、
とにかく今は目の前にあることを楽しんで欲しいです。
そして「もっと人の役に立てることはないかな?」と考えて、
創意工夫を生み出してください。

それは掃除を工夫するだけでもいいし、
挨拶だけは自分から元気にするなど簡単なことでもいいです。
とにかく自分の気分が上がることをやり続けていると、
ほぼ間違いなく人生が好転します。
そっから考えて欲しいです。
気持ちが前向きになっても「田舎に帰ろう!」と思うなら、
もう絶対に帰ってください。

ではね〜。

和田裕美

和田裕美 (わだひろみ)

作家・営業コンサルタント

京都生まれ。京都光華女子大学キャリア形成学科客員教授。書籍だけでなくラジオやNHK Eテレ番組にレギュラー出演など多岐に渡り活動中。代表作に、『成約率98%の秘訣』『人生を好転させる「新・陽転思考」』等。新刊に『人の心を動かす話し方』(廣済堂出版)、『いざという時に結果を出せる本番力』(ポプラ社)など。学校などで陽転思考の体験授業も実施。公式サイト

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