紀村奈緒美さんがお金の節約を始めたきっかけは「ねんきん定期便」。
「会社員として働きながら、シングルマザーで子育て中だったある日、将来受け取れる年金額が月額11万円と知ってびっくりしました。万が一、自分が健康ではなくなってもできることはないかと考えて投資の勉強をし、今はアパート経営などをしています」
会社員の頃は頻繁にタクシーを使い、コーヒーショップで1日3〜4杯の飲み物を買う浪費生活。将来のためにお金を貯める発想がなかったという。
「このままではいけない。どうしたらお金が貯められるのか?を考えたら、少しのお金も大事にしたほうがいいなと思い、使わずにすむお金はなるべく貯めて、使うためのお金は有意義に使おうと意識が変わりました」
ポイントやキャッシュレスに興味を持ったきっかけは、銀行のATM手数料が高いと感じたこと。
「うっかり休日夜のコンビニATMで現金をおろしたら、手数料が200円以上もかかって。それから現金を引き出す回数を減らし、3年ほど前からついに現金をおろさなくてすむキャッシュレス決済に切り替えました」
それまでは1万円以上の買い物にクレジットカードを使う程度で、年間のポイントが2万円分だった紀村さん。できる限り現金を使わないようにしてキャッシュレス決済に切り替えると、毎月約2万円分のポイントがたまるようになった。年間では24万円分になる。
「キャッシュレス決済は、使うのに慣れるまで少し時間がかかりますが、生活習慣にしてしまえば簡単です。やってみると小銭を出す手間が省けて時短になるし、ポイントがたまるし、記録が残るから出費の確認もできていいですよ。
何よりも、ATM手数料を払わずにすむようになりました。今ではコンビニでの買い物、ランチなどの外食、洋服やバッグなど、日々の出費をほぼポイントで支払っています」