暮らしに役立つ、知恵がある。

 

広告

【和田裕美のお悩み相談】リクルートスーツに抵抗感があります。

外資系教育会社でのフルコミッション営業で世界142カ国中第2位の成績を収めたキャリアを持つ和田裕美さんが読者の悩みに答える連載。今回は就活を目前にしてリクルートスーツに疑問を持っている学生からの相談です。

<お悩み>

初めまして。そろそろ就職活動を始めようかと考えている大学3年生の者です。就活中の身だしなみについて相談があります。巷で流れている就活本にはリクルートスーツは黒色一択だと書かれていますが本当に黒じゃないといけないのでしょうか。黒色のスーツ、黒髪で黒のかばんを持った姿は確かに清潔感や周りと同じ色で安心感があるかもしれませんが、自分を押し殺しているようで正直気持ち悪く感じてしまいます。どうにか気持ち悪く感じずスーツを納得して着られるようになる心の持ち方を教えて頂きたいです。

(ナナコロビヤオキ/女性/21歳です。)

和田裕美さんの回答

ナナコロビヤオキさん こんにちは。
このネーミングどおり
就職活動でも、ぜひ七転び八起きしていただきたいです。
わくわくしてくださいね。

さてリクルートスーツに関してですが
まずは、面接予定の企業側の指定があるかどうかが
一つ目の判断基準になります。
そこで「スーツ着用」と書いてあれば
それはやっぱりリクルートスーツを着ていく方が
圧倒的無難です。

企業側の指定が 「私服OK 」であれば
当然ながらスーツを着る必要はありません。
けれど、一応、初対面の人と会うのです。
こんなこと言わなくても
ナナコロビヤオキさんはわかっているとは思うのですが
やっぱり部屋着や
犬の散歩に来ていくような服装は避けてください。
カジュアルな服装でも
「人に会う」 礼儀を守っておくほうがいいです。

さて、ではナナコロビヤオキさんは
面接で何を着たいですか?
……といったん考えてみてください。

「服装自由で!」となっても
どこまでオッケー?スーツにするにしても何色?
セーターでいいのか?スカートの長さは?
靴は?バッグは?
なんて、いちいち頭を使うことに
なりそうじゃありませんか?

それに面接官の価値感、好き嫌いなどによって
判断基準が変わりますし
万が一、面接官の中に
「普通はリクルートスーツで
面接を受けるべき」とか
思っている保守的な人が一人でもいると
それはやっぱり
圧倒的な不利になります。

一人だけ違う格好だと
「自己主張が強そう」と思われる可能性もあります。

なので、“みんな同じのリクルートスーツ”は
やはり簡単で
圧倒的に“無難”だということなんです。

さて……とはいえです。
ナナコロビヤオキさんの気持ちはよくわかります。
なんだかみんな同じで変です。
ええ、気持ち悪いです。

わたしも普段はカラコンをつけて
茶髪だった女子が
その期間だけ別人になって
いつもの自分じゃない真面目さを
アピールしないといけないというのは
なんだかしんどい日本文化だなあと思います。

だから、
自由な服装で面接したいという気持ちは
正直ですごく真っ当なんだと思うのです。
(私が面接官だったら
リクルートスーツを着てなくても
ぜんぜんオッケーです(笑))

なによりもナナコロビヤオキさんが
どんな企業に就職したいのか?
その企業は自由な文化があるのか?
保守的なのか?を見極めて
「私服オッケー」を判断したら

「リクルートスーツを着てないというだけで
不採用にする面接官がいるところには
自分に合わない」
というくらいの気持ちで
挑んでみてはどうでしょうか?

自分を理解してくれる
価値観の合う会社を探すのです。
そして、不採用になっても七転び八起きですよ!

  • 和田裕美

    和田裕美 (わだひろみ)

    作家・営業コンサルタント

    京都生まれ。京都光華女子大学キャリア形成学科客員教授。書籍だけでなくラジオやNHK Eテレ番組にレギュラー出演など多岐に渡り活動中。代表作に、『成約率98%の秘訣』『人生を好転させる「新・陽転思考」』等。新刊に『人の心を動かす話し方』(廣済堂出版)、『いざという時に結果を出せる本番力』(ポプラ社)など。学校などで陽転思考の体験授業も実施。公式サイト

広告

  1. HOME
  2. くらし
  3. 【和田裕美のお悩み相談】リクルートスーツに抵抗感があります。

人気ランキング

  • 最 新
  • 週 間
  • 月 間

注目の記事

編集部のイチオシ!

オススメの連載