結露がひどくて、窓がビシャビシャに!毎日のことで憂うつです。【プロが答える冬の掃除術】
できるだけラクに清潔に保つための方法を住生活ジャーナリストの藤原千秋さんとナチュラルクリーニング講師の本橋ひろえさんにに聞いた。
文・小沢緑子
[冬の困った!]結露がひどくて、窓がビシャビシャに!毎日のことで憂うつです。
室内外の気温差により発生する結露。
「結露は建物の構造が関係してくるので、便利グッズをあれこれ使うより、その都度、スクイージーで水を切ってタオルなどで拭き取るのが一番安上がりだし効果的。ただ毎日のことなので、結露取りができる家電を利用すると作業がグッとラクになります。水滴を吸引して拭き上げてくれるケルヒャーの〈窓用バキュームクリーナー〉は使いやすくておすすめ」(藤原さん)
結露がつきやすい窓はカビが発生しやすい問題もある。
「予防するには、水滴を拭き取って乾いた後に、窓ガラスの内側ややはり結露がついてカビやすいレースのカーテンに除菌用アルコールをスプレーしておきます」(本橋さん)
除菌用アルコールは本橋さんの場合、水110mlに消毒用エタノール90mlを加えて除菌に適した濃度(35%)のアルコール水を作り、使用している。
掃除をはじめとする家事の困りごとで、今の時季、一番のキーとなるのは寒さ、と住生活ジャーナリストの藤原千秋さん。
「窓を閉め切りがちな分、家の中にホコリや余分な湿気がたまりさまざまな問題が起こります。また寒いと単純に掃除が億劫になる問題も(笑)」
ただ掃除の常識は変化している。
「掃除機は窓を開けっ放しでかけなくてもいい。窓を閉めて暖房をつけたままのほうが体は動くし、あとからしっかり換気をしたほうが効率的にホコリを追い出せます」(藤原さん)
この冬は掃除をする際に消毒が気になるかもしれないが、ナイーブにならないように、というのはナチュラルクリーニング講師の本橋ひろえさん。
「家庭内は不特定多数の人が出入りする環境ではないので、消毒をしたほうがいいケースはそう多くない。通常のホコリや汚れを取り除く掃除をするだけで、菌の数は減ります。日常の掃除をこまめにすることが先決です」
『クロワッサン』1034号より