災害時、いちばん頼りになるラジオ。その特性や具体的な活用法を識者に聞きました。
●全国に広がるコミュニティFM
A 北海道地区
政府の地域活性化と周波数割り当ての規制緩和を受けて、1992年12月に初のコミュニティFM局として函館にFMいるかが誕生してから、現在は各地に28局が開局している。
B 東北地区
青森県にはエフエムむつなど5局、岩手県には奥州エフエムなど8局、秋田県には6局、山形県には4局、宮城県にはラジオ石巻など12局、福島県には7局が開局している。
C 信越地区
新潟県には2007年の中越地震の際に全国で初めてコミュニティFMが臨時災害局になり、24時間放送を続けたFMながおかなど12局、長野県には8局が開局している。
D 関東地区
東京都には16局、神奈川県には15局、千葉県には5局、埼玉県には9局、茨城県には7局、栃木県には4局、群馬県には7局、山梨県には4局が開局している。
E 北陸地区
富山県には富山シティエフエムやラジオたかおかなど5局、石川県にはえふえむ・エヌ・ワンなど5局、福井県にはたんなん夢レディオなど3局が開局している。
F 東海地区
愛知県にはエフエム豊橋など10局、岐阜県にはエフエムたじみなど4局、静岡県には浜松エフエムなど12局、三重県にはスズカ・ヴォイスFMなど4局が開局している。
G 近畿地区
1993年7月に全国で2番目に開局したFMもりぐちなど大阪府には9局、京都府には9局、兵庫県には11局、和歌山県には5局、奈良県には3局、滋賀県には4局が開局している。
H 中国地区
広島県にはFMふくやまなど7局、山口県にはしゅうなんFMなど7局、岡山県にはレディオモモなど5局、鳥取県には2局、島根県には1局が開局している。
I 四国地区
香川県にはFM815など2局、徳島県にはB-FM791の1局、高知県には高知シティエフエムの1局、愛媛県にはエフエム ラヂオ バリバリなど3局が開局している。
J 九州地区
熊本県にはFM791など4局、福岡県には昨年開局のちょっくらじおなど8局、鹿児島県には14局、宮崎県には4局、長崎県には8局、大分県には3局、佐賀県には2局が開局している。
K 沖縄地区
本島にあるエフエムコザや、FMたまん、FMレキオなどのほか、宮古島や石垣島、全国最大出力の80Wで放送する久米島を含めて19局が開局している。
●災害時に役立つラジオとは?
被災後はテレビやインターネットが視聴できない場合も。充電方法が複数あり、ワイドFMに対応した機種を1台備えておきたい。
A.手回しで充電ができれば、万一電池切れが起きたり、あるいは電池が使えない時でもラジオを聴くことができる。
B.FMの周波数が90.1MHz~95MHzのワイドFMに対応した機種を選べばAMラジオをFM放送のクリアな音で聴くことができる。
C.手回し充電は充電が完了するまで時間と労力がかかることが多い。すぐに情報を入手するためには乾電池や充電池が使えるタイプを。
『クロワッサン』1028号より
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