5年前に起こった「平成27年9月関東・東北豪雨」災害を機に、防災士の資格を取得した赤プルさん。
「姉家族の住まいの1階が水没。家族5人はボートで救助されたのですが、避難所で姉のスマホの充電が切れて連絡が取れなくなり、とても心配でした。そうした経験から、災害時にみんなの命を守れる知識を学びたいと防災士の勉強を始めました」
資格取得後も、自身のライフスタイルに合った防災グッズに辿りつくまでには試行錯誤があったそう。
「分散保存は管理が難しかったり、レトルトカレーの備蓄はあるだけ家族が食べてしまったり(笑)」
現在は、災害時の栄養を整えることを重視し、スープ食材と乾燥野菜、ドライフルーツは絶対に欠かさない。
「温かいスープを飲むと気持ちが落ち着くので、みそや乾燥わかめ、鯖缶やトマト水煮缶は常備。ビタミン補給のための乾燥野菜・果物もキッチンの1カ所にまとめ、ローリングストックを心がけています」
また、外出時に被災した際、その場で命を守るための「防災ポーチ」を必ず携帯するようにもなった。
「昔の自分は丸腰で歩いていたと思うと、怖くてしょうがない!」
でも、どんなグッズの準備よりも優先すべきは、「家具の転倒防止対策や、風水害時の防災行動を事前にまとめられる『マイ・タイムライン』の作成といった、日常からできる命を守るための行動」ときっぱり。
「自分の地域がどんな災害に弱いかも調べておくと、備えるべきものの種類や量も判断しやすくなりますよ」