くらし

【達人たちの防災グッズ】趣味の登山で愛用する道具を、非常時と兼ねて賢く備える。

この数年で、数も種類もかなり豊富になった防災グッズ。目的に合わせて、何をどう選べばいいかを紹介します。
  • 撮影・岩本慶三 文・知井恵理
柳沢小実(やなぎさわ・このみ)さん●エッセイスト、整理収納アドバイザー。新聞、雑誌、Webなど幅広い媒体で連載中。 衣食住や旅にまつわる著書多数。10月に読売新聞のエッセイをまとめた新著を刊行予定。

「東日本大震災の後に、防災グッズを本格的にそろえ始めました」と柳沢小実さん。衣食住にこだわりを持ち、すっきりとした住まいや暮らし方を信条とする柳沢さん。選び方にも“合理性”を貫いた。

「趣味の登山やキャンプで使用しているアウトドア用品を見回してみると、防災グッズに転用できるものがたくさんあることに気がつきました」

電気がない山中で役立つソーラー電池のランタンやヘッドライトなどは、停電時にもそのまま活用できる。一方で、携帯用コンロは、アウトドアだけでなく非常時も使用することを想定して、あえて市販のカセットボンベを使えるモデルを選択した。

「普段から使い慣れているものと兼用できれば、あらためてそろえる手間も費用も省けますし、災害時でも慌てず確実に使うことができます」

食料は、日々の料理でも非常時でも使える食材をキッチンにストック。いわゆる防災食は、登山やキャンプ時に“山ごはん”として試食し、お気に入りを登山道具の倉庫に保管。

「被災すると気分が落ち込みがちだからこそ、ちょっと気分が上がる食事が欲しくなりますよね。尾西のチキンライスやドライカレーは、まさにそれを叶える防災食です」

そのほか衛生用品などを含め、被災直後に必要なものは、リュックに入れて寝室の入り口に。その後の在宅避難で使うものはかごにまとめて寝室のクローゼットに収納している。

「ハザードマップや自宅の耐震度から、私の場合は在宅避難の可能性が高いと判断したので、一応、避難所に行くための準備もしてはいますが、クローゼットの奥へしまっています。収納には限りがあるので、メリハリをつけた備えも大事だと思います」

軽くて持ち運びしやすいソーラー充電式LEDライト。

約8時間でフル充電でき、弱モードなら最大72時間使用可能。「吊り下げても使えます」。キャリー・ザ・サン ウォームライト ミディアム 3,800円  問い合わせ:ランドポート TEL.03-5289-9177 

登山で使うヘッドライトは防災グッズとしても優秀。

登山家から絶大な信頼を寄せられるペツル社のヘッドライト。アウトドアショップやネット通販等で購入可能。

ソーラーパネルのモバイルバッテリーで安心してスマホを充電。

単3充電池のほか、標準搭載のUSBポートでスマホなどが充電可。パワーフィルム USB + AA ソーラーチャージャー 3,278円(税込/編集部調べ) 問い合わせ:ネバーマインド TEL.03-3829-2130 

お湯を入れて 少し待つだけで、おなじみの洋食が完成。

お湯でも水でも作れるアルファ米の非常食。「山で食べて美味しかったお墨付きです!」。チキンライス 100g 340円  問い合わせ:尾西食品お客様相談室 TEL.03-5427-6677 

カセットボンベが使用できる折りたたみ式コンロ。

アウトドア用のミニコンロは軽くて小さくしまえるのが便利。SOTO レギュレーターストーブ ST-310 5,800円  問い合わせ:新富士バーナー TEL.0533-75-5000 ※ボンベは別売り

キッチンの最下段がストック用の引き出し。「あれこれそろえだすとキリがないので、ここに入る分だけと決めて保管し、減ってきたら補充します」

ご飯や乾麺、スープ、レトルトカレー、コーン、ひじき、豆などを備蓄。「何がどれだけあるか一目で把握できるように、立てて収納しています」

『クロワッサン』1028号より

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