日記は、心の問題を整理するカウンセリングの手法と似ている、と公認心理師の小高千枝さん。
「個人の感情と原因を紐づけて解釈していくのがカウンセリング。心が乱れる原因には、心理的背景や環境、健康状態など様々ありますが、例えば日記に記された感情の変化、そのときの状況などを振り返れば、ネガティブな感情を引き起こした原因を、自分の力で客観的に見直せます。これは、カウンセリングと同様の作用です。日記を続ければ、同じような状況に陥ったときに読み返すことで解決法が見えたり、自分ではどうしようもないことに必要以上に悩むことも減っていくはず。日記は自分の強さと弱さを教えてくれ、自己承認に向かわせるツールだと思います」