Q.今の時期、高齢者や遠方から人が集まる葬儀に出席していいものか悩みます。
阪本さん「最近とても多くご相談をいただく内容です。ご遺族の方は『呼んでいいものか』、出席者の方は『行っていいものか』とそれぞれ悩んでしまうケースは多いです。
そういった悩みを生まないためにいくつか始めたことがあります。
例えば、訃報。訃報を送ることも躊躇される遺族の方もおられるのですが、連絡しないと亡くなられたことを後で知って先方がより悲しまれたりするかもしれません。そのため訃報に『コロナの状況に鑑み 家族のみで執り行います』などと入れることで、受け取った側はその方が亡くなられたことを知ることができ、遺族側は参列を遠慮いただく旨をちゃんと伝えることができます。受け取る側はお別れの気持ちは参列以外の弔電や供花などでも伝えられるからです。
さらに、会館の中ではマスク着用を求める掲示を目立つところにしています。これは参列時にはマスクを外さないと失礼ではないのか?といった心配を参列者の方がしないよう考えてのものです。
他にも広いお部屋で参列者の方のお席の間隔をソーシャルディスタンスを保ちながら配置したり、お焼香で並ばれる際に間隔をあけるようにご案内をしたり、一度に人が集まり過ぎないように葬儀を一部、二部といったように分けて行うなど、ご遺族の方と相談をしながら細心の注意を払って葬儀を執り行っています。
とはいえ、それでもやっぱり出席をためらわれる、といった方のために先月より『リモート参列サービス』を開始しました」