考える時間があることの大切さ。この期間のリズムを引き続き。【長尾智子さんの家ごはんと家時間】
長尾智子さんはこの先何をどう食べていくか、シミュレーションしたそう。
「行動範囲が狭まる生活スタイルに合う食べ方について考えましたね。行動量が減ってしまう分、食べ過ぎ厳禁、また毎日食べるものと時々食べるものの線引きなど、引き続き模索します」
いつもより自分の時間が増えたことで豊かな時も過ごせたようで、
「本を読む時間が増えました。また、しばらく作っていなかったスタンダードなお菓子を作ったり、早朝に近所を散歩したり。仕事もしていましたが、いつもと違った感覚でけっこうはかどったりしたのが有意義でした。料理に関しては、その時々にある素材で軽やかに作るのがこれからはストレスがなくていいと思います。考える時間があることの大切さに気づいたところもあり、この期間の生活リズムの雰囲気を失くさず過ごしたいですね」
薄く切って半日、天日干し。野菜を無駄にしない知恵。
きゅうり、ゴーヤー、なすといったおなじみの野菜を薄切りし、ざるに並べて半日、天日干しに。ほどよく水気が抜けて、浅漬け的に使ったり炒め物にしたり、または塩とオリーブオイルで酒の肴にも。晴れた日の仕事。
干し野菜は和え物にして、茹でた豚肉と合わせる。
干し野菜はさっと水を通して水気を切り、米酢と塩少々、三温糖少々をもみ込んで和えます。豚肉は塩を振ってしばらく置き、干ししいたけと一緒に茹でて野菜と盛り合わせます。豚肉にはごま油を少したらして。
まとめて茹でて保存しておく。なにかと万能、茹で大豆。
乾物の大豆をたっぷりの水に半日ほど浸けて戻したあと、柔らかく茹でておきます。そのまま冷凍したり、酢漬けにしたり。サラダに入れたらボリュームが出せるし、ご飯に炊き込んでも。和え物におつまみにと使えます。
調味料で展開される、味わい豊かな大豆のサラダ。
柔らかく茹でた大豆のおいしい食べ方3種。右上は刻んだしそと白ごま、塩、ごま油。左は塩、こしょう、オリーブオイル、それにたっぷりとパルメザンチーズをすりおろして。下はオリーブオイルとこしょう、青カビチーズ。
暑い季節にはやはりコレ。 カレーの素もまとめて仕込む。
インド風カレーのベースになるグレービーソースの手軽なアレンジ。生姜たっぷりとにんにく少々、クミンシードを炒め、赤唐辛子、ガラムマサラとトマトピュレを加えてじっくり煮詰めるだけ。少し辛めに仕上げておきます。
カレーの素があればすぐできる、 挽き肉とししとうのカレー。
玉ねぎと合挽き肉を油で炒め、ししとうを加えて軽く塩、こしょう。そこに水と、上のカレーの素を加えて煮込むだけで、手軽に本格カレーが完成。この素はシチューの風味づけやチキンソテーなどのソースにもなります。
『クロワッサン』1025号より
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