インスタで83万人以上がフォロー、bonponさんのデジタル生活とその歴史。
撮影・黒川ひろみ
新しいアプリを積極的に取り入れ、暮らしがどんどん便利に。
p お店のポイントカードなんかはアプリに移行しているし、モバイルSuicaやpay関連も利用しています。私、現金持たない派なんです。
b ただ、payだと500円玉貯金が増えないので、私が現金担当。
p お金といえば、家計簿アプリも入れてるし、メルカリやヤフオクも使ってます。お洋服を安く手に入れられて助かりますね。銀行口座やクレジットカードと紐づけたり、最初の設定こそ、ちょっと面倒ですけど、でも、やーめた、とはならない。便利そうだから、頑張って設定しようって思う。
b あと、すぐに調べるよね。
p そうね、何か必要なものがあるときは検索。ほかにも似たものがあって、値段も店によって違うとわかるから。
b 電化製品を買うときは価格.comで調べたりね。ユニクロなら欲しい色がどの店舗にあるか調べるし、映画も座席予約して行くようにしています。
p とにかくデジタルは便利ですね。
b ponは頭が柔らかいなって思うんですよ。え、そんなことまでやっちゃう?と驚かされる。でも、インスタもそうだけど、やってみたら、けっこうおもしろい。私も新しいこと、やってみたい気持ちがあるんですよね。
p そう感じてくれる人でよかったなあって思います。bonはそういう意味でノリがいいのよね。
b こんなにも反響があるとわかっていたらもっと躊躇してたかな(笑)。でも、うれしいんです。退職してすぐ、知り合いがいない仙台に越してきたから、夫婦二人で引きこもってしまってもおかしくないのに、いろんな人に声をかけてもらえる。今まで忙しく仕事をしていたから、二人の時間がとれるだけでも幸せだと思っていたのに、それ以上の幸せに恵まれて。
デジタルのおかげでセカンドライフがより充実。
p つながりができた気がしてね、ありがたいです。ほんと、元気でいなきゃって思いますね。どっちかが病気でもしたらできなくなることだから。
b でも、無理はしてないんですよ。更新頻度もあんまり気にしてないし。
p 義務だと続かないわよね。もともと夫婦のお出かけと服装の記録として始めたものなので、今後も楽しみながら無理せず続けていきたいです。
夫婦で海外へ出かける機会が急増。
その土地の良さを広めてほしい、と政府や自治体から旅の誘いを受けることも。「インスタなら日本の人にもその国の人にも見てもらえるから、交流のお役に立てる。私たちがやる意味があるのかな、と思っています」(b)。昨年の旅のスナップは、韓国、ロシア、南仏のオクシタニ地方にて。
『クロワッサン』1019号より
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