昨年、とある収録に参加した際、「起立性調節障害」のことを知りました。
スタジオで見た取材VTRは、「つい先日まで元気に学校へ通っていた、将来有望なサッカー少年が、ある日突然起きられなくなった。ほどなく、“起立性調節障害”と診断され……」という内容だったと記憶しています。
本当は元気に学校へ通い、勉学や運動に励みたいのに、それが出来ない。
純粋に“体の不調”の話なのに、傍目には“怠け”と映ってしまうことも。
これはしんどい。
勿論、一番歯痒い思いをしているのは息子さんご自身でしょうから、週1の登校でも立派なものだと思います。
……とは言え、“言葉遣い”の件はまた別の話。
彼の心中は重々お察ししますが、放って置けば本人のためにならない。
キッチリ注意したほうが良いでしょう。
何なら、悲しい顔の一つもして、
「傷付いたよ……」
とアピールしてやるのも一興です。
要は、ごく普通に振舞って良い。
スマホやゲームに関しても、時には“キーッと”取り上げるようなこともあって良いのではないでしょうか。
幸い、筆者が勉強した限りでは、この不調は好転するとのこと。
来たるその日に向けて準備をしておきましょう。
「最初の内は、途中からでも登校してクラブも行っていた」、「病気のことは先生方もクラスの友達も優しく見守ってくれている」というのは朗報です。
お医者様と相談し、学校関係にもしっかり甘えつつ、親として適度に口煩く接すれば、それで良いのではないでしょうか。
只一つ。
休む以前と同じ状態に……といった目標を掲げ、“元通り”にこだわるのは良くないかもしれません。
「週1だった登校を週2に」とか、「友達と遊ぶ機会を少し増やす」とか、「週に1日だけ、ゲームをしない日を作る」とかハードルは低く設定し、最低限のラインをクリアすればオッケーとしましょう。
それは息子さんのためというより、相談者ご自身のため。
少しずつです。
親が疲弊し、潰れてしまっては元も子もありません。
ご自愛下さい。