目利きが選ぶ贈り物。香菜子さんが選ぶ鉄板ギフト。
ギフトへの想いやひと工夫とともに紹介。
撮影・津留崎徹花 スタイリング・矢口紀子 文・野尻和代
贈りものを選ぶ際には「相手が本当にそれを必要としているか、欲しいものなのかということを第一に考えます」と香菜子さん。そして、候補のアイテムをすでに持っていないかどうかをさりげなくリサーチ。食べ物ならば、家族構成や食の好み、日持ちなどをチェックすることも必須だそう。
「差し上げて困らせてしまうことは避けたいので、時間をかけてじっくり吟味します。相手が負担に思ってしまうような高額商品は控えるようにしていますが、もしそれが最適だと思えば、何人か友人に声をかけて共同で贈ります」
また、直筆のメッセージと簡単なイラストを描いたカードを添えることも欠かせないという香菜子さん。
「包みを開けたときに、贈った人の笑顔が見られると、こちらもうれしくなります」
新生活をはじめる人へ贈りたい、暮らしになじむ食器。
『鋼正堂』のオーバル耐熱皿
スタイリスト・伊藤まさこさんがパリの蚤の市で買った質実剛健な大量生産のオーバル皿をヒントにして、萬古焼(ばんこやき)の陶芸家・内田鋼一さんがかたちに。さっぱりとしたデザインと、おだやかで落ち着いた白が織りなす佇まいが何とも美しい。
「私も愛用していますが、シーンを選ばず活躍してくれるお皿。新生活をはじめる人に贈って“食器棚に白い器がある楽しさ”のきっかけに、そして、家族が増えたら買い足し、暮らしにフィットさせていってほしいですね」
大人も子どもも実践できる! 一家に一冊、常備したい。
東城百合子著『家庭でできる自然療法』
大正14年生まれの著者、東城百合子さんが、若い頃に肺結核から救われたことをきっかけにはじめた自然に還る食生活、健康法を収録。症状別に家庭ですぐにできる食事法、体験から得た知恵による手当て法が紹介されている。
「家庭の医学のナチュラル版といった一冊で、出産祝いにおすすめ。子どもが小さいときにこの本があって本当に助かりました。鼻詰まりにはレンコンをすり下ろしたものをガーゼで貼ってスッキリ! 風邪予防に梅肉エキス+はちみつなど、薬よりも効果てきめんのものが多く、大人にも役立ちます」
お世話になった全員に「ありがとう!」を。
『スパイラルマーケット』のマスキングテープ
『スパイラルマーケット』オリジナルのマスキングテープにデザインされているのは、日本語、英語、フランス語、イタリア語、スペイン語、ドイツ語の6カ国語の「ありがとう!」。そのものをギフトにするのはもちろん、ラッピングに活用するのもおすすめ。
「プレゼントとしてはとてもリーズナブルですが、感謝の気持ちを伝えつつ、ご笑納ください的にお渡しするとけっこう盛り上がります。仕事の打ち上げやお別れ会などで、お世話になった方全員に配るのにちょうどいいんですよ」
『クロワッサン』1016号より