「周りから、『結婚したくないの?』『恋愛は興味ないの?』と煽られる」……残念ながらこういったおイジりは未だ存在するようです。
ペリーコさんに限らず煩わしいと感じている方も少なくないでしょう。
長年付き合いのある大親友、家族ならいざ知らず、そこまでの関係性でもない“周り”とのこの手のやり取りは、「余計なお世話」、「面倒臭い」のは元より、「あなたに言ったところで……」という不毛感もあるでしょうし、聞くほうも聞くほうで実のところ、大して興味もないわけですから、結局のところ誰の得にもならない。
げんなりしてしまいます。
さて、恐らく人生を丁寧に歩んで来られたのであろう相談者。
その軸足が“仕事”だったため、
「あれ、そういえば結婚……」
とふと気持ちが揺らぐとのこと。
とは言え、人間生きていれば、“取りこぼし”というのは必ずある。
いや、むしろあったほうが良いのかもしれません。
一度の人生で、歩めるルートには限りがあります。
裏を返せば、踏み固めず草ボーボーのままの未開部分があるからこそ、自分が歩いてきた道をハッキリ認識できるからです。
結局のところ、相談者ご自身も仰っている通り、「自分がどう思い、どうするか」でしかない。
周囲の雑音はこの際スルー。
今後の人生、1人は寂しいなと思えば、婚活に励めばいいし、
「友達や家族もいるし別に良いか……」
ということなら、アプリを削除すればいい。
只一つ、結婚といった「大ゴール」を意識するのではなく、とりあえず、趣味に興じるように、息抜き程度の軽い気持ちで会ってみるというのも手かと思います。
そもそも相談者は、ご自分でもハッキリとしたモチベーションがあるわけでもなさそう。
ガソリンが満タンでもないのに、結婚という遠くのゴールに向けての長距離ドライブとなればそりゃあしんどい。
ガス欠は必至。
最悪、山中で途方に暮れることになりかねません。
疲れるのも当然なのです。
しかし、
「ちょっと、いつもと違う人とご飯でも食べてみるか」
くらいなら、近所のコンビニに行くのと同じこと。
その分、無駄にハードルを上げることもなく、気楽に会えるのではないでしょうか。
最後に、相談者のような方をどう感じるかとの問いにお答えするなら、
「そういう人もいます!」
というだけ。
そもそも、結婚していないこと、それに積極的でないことを、「欠けている」と思う方こそ、何かが欠けているように感じますが。
自分が機嫌良く暮らせれば、それが一番です。