野菜の皮や少し余ったひき肉など、美味しく食べきるアイディアレシピ。
食品ロスの原因のひとつは調理過程での過剰な廃棄。何げなく捨ててしまう部分を美味しく食べるコツを料理研究家が提案する。
撮影・高杉 純 調理、スタイリング・吉田 愛
何度も作りたくなる、和食店のまかないの美味。
かぶの皮で
さっぱりパリパリ漬け
だしと薄口醤油(3:1)を合わせ、厚めにむいたかぶの皮を入れて3時間以上漬ける。好みで輪切り唐辛子や柚子の皮を加える。
大根とにんじんの皮で
旨みが増した野菜のきんぴら
厚めにむいた大根の皮は1〜2日、天日干しする(軽く干すことで水分は残ってしっとりしているが、味が入りやすくなり、栄養価、甘みも増す)。フライパンにサラダ油を熱し、細切りにした大根の皮とにんじんの皮を入れてしんなりするまで炒め、濃口醤油とみりん(1:1)で味をつける。仕上げに一味唐辛子と白ごまをふる。
かぼちゃの皮で
優しい甘味のカリッとけんぴ
スープやサラダを作る際に取り除いた皮は細切りにし、カリッとするまで油で揚げる。小鍋に砂糖と水(3:1)を入れて中火で熱し、薄いきつね色になったら揚げた皮を入れてサッと絡め、クッキングシートを敷いたバットの上に重ならないように広げる。黒ごまをふって冷ます。
かぶの葉とだしを取ったかつお節で
しっとりふりかけ
だしを取った後のかつお節の水分を絞り、フライパンで水分がなくなるまで空炒りする。取り出して砕き、粉状にしておく。同じフライパンにごま油を熱し、細かく刻んだかぶの葉を入れてさっと炒め、粉状のかつお節、酒、薄口醤油を加えて濃いめに味をつける。
椎茸の軸で
食感を楽しむ鶏団子スープ
椎茸の軸を細かく刻み、鶏モモひき肉、片栗粉、塩、酒、すりおろし生姜と一緒に混ぜて鶏団子を作る。余りがちな春雨や好みの野菜と一緒にスープにする。和風スープでも中華スープでも美味しい。
『クロワッサン』1014号より
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