「ミランダかあちゃんのスタイルレシピ」は輪湖もなみさんのファッションブログ。私服スナップで自身が登場、そのセンスと理論が読者の絶大な支持を得ている。堂々と公開するクローゼットの中身とその着こなしは、とにかく洒落ていて無駄がない。ベーシックな服をデザインと色で分け、余分な服は持たない。だけど、「ときめく」服は買っていい、という理論。ファッションという視点から、お金の節約と58歳の自分への投資について聞いてみた。
「服には消耗品と資産になるものの2種類があります。消耗品はある程度コスパのいいものを3〜5年単位で買い換えて、その都度パリッと着る。資産になるお洋服は一生手放さないというつもりで大事に着る。このふたつをバランスよく組み合わせるのが大人のファッションの楽しみ方だと思います」
今の50代はいいものを見て目を肥やし、消費してきたバブル世代。だからうまくバランスがとれるはず、と言う。
「自分を理解している年代は、トレンドに右往左往せずに自分はこの色が似合う、好きだから着る、という感覚を持ってほしい。おしゃれは自分を表すシグネチャー。私はこれ、という軸があるほうが大人の女性としてかっこいい。そうすると、服を買うことに迷わなくなるし、無駄なお金を使わないはず」