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始め方、やめどき……サブスクの素朴な疑問を専門家に聞いた。

身近になりつつある定額制のサービス、サブスクリプション。無駄使いや衝動買いを抑えたい人こそ、試してみる価値あり!スマホジャーナリストの石川 温さんにお話を伺います。

撮影・黒川ひろみ イラストレーション・すやまゆうか 文・薄葉亜希子

Q1.どんな分野から 始めるのがよいのでしょうか。

「まずは自分が興味あるモノやコトでサブスクがないか、調べてみるといいのでは」と、石川さん。毎月買っているものにサブスクサービスがあれば、乗り換えることでお得になることも多い。

「わが家では子どもが毎日見るので、『ディズニーデラックス』というディズニー映画専門のサブスクを契約。月額700円で見放題になり、DVDを借りに行く手間も省けて助かっています。ほかにキリンビールの『ホームタップ』はサーバーをレンタルし、月に2回ビールが届くというもの。できたてのおいしいビールが楽しめてビール好きには満足度の高いサービスです。オイシックスの厳選食材がすぐ調理できる状態で届くミールキットも便利。今や毎週届くのが、楽しみのひとつに」

興味ある分野でまずチェックを。
興味ある分野でまずチェックを。

Q2.申し込みはインターネットのみ? ネット決済しかできないのでしょうか?

ウェブサイトやアプリから申し込み、クレジットカードで支払うのが基本。だが、最近は携帯電話と組み合わせられるサービスも。

「ドコモは対象の新料金プランを申し込むと『Amazonプライム』が1年間無料でつくサービスを期間限定で開始。同じ料金プランで『ディズニーデラックス』が1年間無料になるキャンペーンも行っています。またauのデータMAXプランには『ネットフリックスパック』があり、携帯電話とまとめて契約ができて月々の支払いも一緒になります」

ネットだけではちょっと不安。窓口で相談して決めたいという人にはぴったりのサービスだ。

Q3.一度契約したら、やめられるかが心配です。

「会員登録」や「定期購入」と聞くとなかなかやめられないようなイメージがあるが、これについては心配ないと、石川さん。

「ほとんどのサブスクが1カ月単位の契約なので、解約もすぐにできる仕組みになっています。気をつけたいのは、その期限。1カ月というのが入会日から1カ月後なのか、その月の月末までなのかを把握しておくことが大切。またスポーツ配信サービスの『ダゾーン』はオフシーズンは最大6カ月間、休会して課金されない設定ができる。こうした休会システムがあるかも調べておくと安心ですね」

気づいたら期限切れ!に注意。
気づいたら期限切れ!に注意。

Q4.始めてみたいけれど、サービスがいっぱいあってどこがよいか迷います。

上のQ3とも通じるが、1カ月単位の契約になっているものが多いサブスク。無料のお試し期間がついていることがよくあるので、それを活用するのがおすすめ。

「たとえば、映像配信サービスを始めてみたいなら、『ユーネクスト』『dTV』『Hulu』と1カ月ごとに順番に使ってみましょう。その間に好きな映画や見たいコンテンツがあるか、チェックします。オリジナル映画や海外ドラマが多いなど各社それぞれの特徴があるので、集中して使ってみると、自分に合っているかわかりやすいんです。ひととおり試して気に入ったものがあれば、正式に申し込むといいのでは。こうしたサービスは試してみないとわからないもの。まずは1カ月と割り切って使ってみるのもいい」

ほかのサービスについても、まずはお試し期間を上手に使って、合うか合わないかを見極めたい。

順番にお試しして決めるのも手。
順番にお試しして決めるのも手。

石川 温(いしかわ・つつむ)さん●スマホジャーナリスト。モバイル事情に精通し、ラジオNIKKEIの『スマホNo1メディア』に出演。

『クロワッサン』1014号より

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