電子マネーを賢く使って節約! お金のプロ、丸山晴美さんの節約ワザ。
撮影・山本ヤスノリ 文・室田元美
22歳で貯金に目覚め、コツコツとお金を貯めて、なんと26歳で東京郊外に3LDKのマンションを購入した丸山晴美さん。年収300万円のうち200万円を貯蓄に回すという驚異の節約術を生かして、節約アドバイザー、ファイナンシャルプランナーにもなった。
「その後、結婚、離婚をして今はシングルマザー。息子(小学校4年生)の学校や私の仕事の関係で都心に住んで、郊外のマンションは賃貸に出して収入を得ています。でも、不安定なフリーランスの収入から高い家賃を払い、貯蓄もしているのでキビシイですよ」
外食はせず、ひたすら自炊。子どもの好きな肉は安いときに多めに買い、味付けして冷凍しておく。
「お菓子も手作りです。プリン、クッキー、チーズケーキも自分で。子どもも“お母さんの料理がいい”と言ってくれるのは、うれしいですよね〜」
家で飲むのは水、お茶、牛乳のみ、と徹底している。
「買い物の回数を減らすのが、節約の基本」と言う丸山さん、週1〜2回、スーパーで食品と日用品のみ購入。一度に3000円から多くても5000円以内に抑える。ものを買いたくなるウインドーショッピングはしない。
そして最近、節約に大いに役立っているのが電子マネーによるキャッシュレス決済だという。
節約と積み立てなどを組み合わせて年間150万円は貯金できる。
「電子マネーで買い物すると、割引など特典がいっぱいあるので助かります。組み合わせ次第でもっとお得になったり、ゲーム感覚でポイントを貯めるものもあって楽しいですよ」
よく利用するドン.キホーテの「majica(マジカ)」カードは、購入金額の一円の位の端数が切り捨てになったり、LINEやアプリ会員になると限定クーポンがもらえたり、店舗限定で5のつく日は5%引きクーポンがもらえることも。
VISAが発行しているプリペイドカード「KYASH(キャッシュ)」や、コンビニなどで使いやすい「nanaco」、また、QRコード決済サービスの「楽天ペイ」なども使い分けている。
「実際のお金が見えないので、ポイントにつられてムダ遣いしないよう、家計簿をつけ、必要のないものは絶対に買いません。食品、洗剤など生活必需品だけと決めています。電子マネーで出費が増えた人は、一度現金に戻して予算を決めて、消費を見直すことをおすすめします」
節約して浮いたお金を貯蓄に回し、将来のための国民年金基金に約80万円、毎月子どもの教育資金に3万円、ロボ投資信託に月2万円、タカシマヤ友の会積立に月3万円など、年間150万〜200万円を貯蓄に回している。
「生きたお金の使い方をしたいですね。昆虫好きな子どもを、いつかまたマレーシアのコタキナバルに連れて行きたいし、私は放送大学の全学部を卒業することを目ざしていて、時間をかけて通いたい。学割という特典が使えるのもお得ですから(笑)」
丸山晴美さんの、お金&人生年表
●1992年(18歳)
高校卒業後、新潟から東京へ。専門学校入学。
●1994年(20歳)
旅行会社勤務。
●1996年(22歳)
ゲーム・ビデオソフト販売店に転職。貯蓄に目覚め、深夜手当が出る業務に配属希望し、年収300万円に。年間200万円の貯蓄に成功。
●1998年(24歳)
マネー雑誌に節約術を投稿、取り上げられる。
●1999年(25歳)
転職してコンビニエンスストアの店長に。2年間勤務。
●2000年(26歳)
600万円を貯め、頭金500万円で郊外に2300万円のマンションを購入。マネー雑誌からの取材が相次ぎ、節約アドバイザーとして活動開始。
●2001年(27歳)
フリーランスに。ファイナンシャルプランナーの資格取得。
●2008年(34歳)
投資顧問会社の経営者と結婚。
●2009年(35歳)
息子誕生。都心のマンションに引っ越し。自ら購入した郊外のマンションは賃貸用に。消費生活アドバイザーの資格取得。
●2013年(39歳)
宅地建物取引士の資格を取得し、登録。
●2018年(44歳)
シングルマザーになる。賃貸マンションに引っ越し。子育てをしながら仕事を継続中。
『クロワッサン』1014号より