くらし

我が家の老後資金、いくら足りない!? 老後不安を“見える化”する!

実際のところ、老後のお金はどのくらいかかるの? 見晴らしをよくするだけで、不安な気持ちも軽くなります。ファイナンシャルプランナーの深田晶恵さんにお話を伺いました。
  • 文・黒澤 彩 イラストレーション・100%ORANGE

「まずは銀行のATMに行って通帳記入をしましょう。それと、クレジットカードの明細書も用意して。これで作業の半分は終わったようなものです」

と深田さん。なぜ、通帳記入を?

「収入はわかっていても、支出を把握していない人が多いのでは? 1カ月に口座から引き落とされている額と、振り込まれている額を比べれば、収支=自分の暮らしのサイズ感がわかります」

毎月の収支が赤字になっていたら危険信号。老後はボーナスがないので、月単位の支出コントロールが肝心になる。

次に通帳とクレジットカードの明細を見ながら、住宅ローン、教育費、食費も少し減らせる……というふうに、65歳以降になくなる支出を除いていく。残った年間合計支出が、老後の1年あたりの生活費。年金収入からその金額を引くと「年金生活の毎年の予想赤字額」となる。これに65歳から90歳までの年数25をかけて、住宅修繕やもしもの大病に備えるお金などの特別費用を足した金額が、知りたかった「老後資金の目標額」。今の家計管理のためにも、一度計算してみよう。

老後資金の不足分を計算してみよう。

[Step 1]65歳以降の年間の収支はどうなる?

現在の支出をベースに、そこから65歳以降になくなる支出(子どもの学費、払い済みになる生命保険料など)を除き、年間収支を割り出す。

【支出】

●生活費
(公共料金、通信費、食費、日用品など)
毎月________万円  年数回________万円  年間合計________万円 

●住居費
(家賃や住宅ローン、管理費・修繕積立金、固定資産税、火災・地震保険料)
毎月________万円  年数回________万円  年間合計________万円 

●車の維持費
(駐車場・ガソリン代、税金、自動車保険料)
毎月________万円  年数回________万円  年間合計________万円 

●生命保険料
(民間保険の保険料(死亡・医療保険)
毎月________万円  年数回________万円  年間合計________万円 

●交際費・娯楽費
(夫婦の小遣い、冠婚葬祭費、旅行費用など)
毎月________万円  年数回________万円  年間合計________万円 

●その他の支出
(耐久消費財の買い替え、不測の出費など)
毎月________万円  年数回________万円  年間合計________万円 

●税金・社会保険料
(所得税、住民税、国民健康保険料、介護保険料)
毎月________万円  年数回________万円  年間合計________万円 

A 支出合計額  ________万円 

【収入】

B 夫婦2人分の年金収入  ________万円 

【収支】

B−A 年間収支(これがstep2の[年金生活の毎年の予想赤字額])  ________万円 

[Step 2]老後資金の目安の計算方法。

この計算式に上の表で導き出した予想赤字額を当てはめると、25年分の老後資金の目安がわかる。年数と特別支出額は自分の家族の事情を加味して変更可能。

年金生活の毎年の予想赤字額________万円 × 25年分(65〜90歳)+ 特別支出 500万〜1000万円(住宅の修繕費、病気にかかる費用、車の買い替え費用など)= 老後資金の目標額________万円 

例)年間赤字額が70万円、特別支出を1000万円とするなら

70万円 × 25年分 + 特別支出1000万円=老後資金の目標額は2750万円

深田晶恵(ふかた・あきえ)さん●ファイナンシャルプランナー。生活設計塾クルー取締役。コンサルティングのほか、メディア、講演などで活躍。近著に『50代からの老後のお金のつくり方』(日経BP)がある。

『クロワッサン』1014号より

この記事が気に入ったらいいね!&フォローしよう

この記事が気に入ったらいいね!&フォローしよう

SHARE

※ 記事中の商品価格は、特に表記がない場合は本体のみ(税抜き)の価格です。税込表記の商品は、配信日が2019年9月30日以前の記事は消費税8%、2019年10月1日以降に配信の記事は10%(軽減税率適用のものは8%)が含まれています。