朝、4時半か5時には起きて一日の準備を始める、料理家のワタナベマキさん。朝ごはんをすませ、子どもや夫を送り出すと、さあ、お掃除タイム。
「リビングやキッチンは、撮影や打ち合わせで毎日のように人の出入りがあって、仕事場にもなるんですよね」
そのぶん、掃除も入念に。ハタキをかけてホコリを払い、掃除機をかけ、床はヒバのエッセンシャルオイルを染みこませたクロスで磨く。玄関を入った時、ふわっと癒やされる香りがしたのはそのせいだ。
「毎朝、ぐるぐる同じことの繰り返し。まあるい掃除、という感じです」
ほうっておくと「どんより」汚れてしまう玄関やトイレ、洗面所もきれいに拭き掃除。慣れているせいかもしれないが、わずか30分かそこらで、全部終えてしまうというから驚き。
「いったんソファに座っちゃうとイヤになりますから、休まず一気にやってしまいますね」
マキさんの著書『整える、調える。』には、こう書かれている。
「暮らしが整うことは、料理の味が調うことに直結している」。やらなきゃ、ではなく毎日の小さな積み重ねで、心地よく暮らしを整える。では、さっそく朝晩の習慣を見せてもらいましょう。