「手みやげは住まいがある目黒区ならではのものを選ぶことが多いです」
そう話す大田垣晴子さんの最近のお気に入りは『メゾン ロミ・ユニ』の〈ロミ・ユニ パレット〉。色とりどりのジャムが可愛らしい瓶に小分けになっている。
「菓子研究家のいがらしろみさんが開いた焼き菓子とジャムのお店です。ジャムは手みやげにするのが意外に難しくて、ちょっと変わった味だと“これは口に合わないかな”なんて躊躇するのですが、これなら一度で使い切れる量だし、12種類もあるから仮に好みじゃないものが混じっていても許されそう(笑)。自分用にも購入していて、一枚のトーストに3種類塗ったりしています。トーストを食べる朝が本当に楽しくなるジャムですね」
ジャムを食べきった後の小瓶は、必ずとっておく。
「手芸で使うボタンやピンなど、細かい物を収納するのに瓶のサイズがちょうどいいんです。また形が鉢状になっているので、自家製のいくらの醤油漬け、バジルソースやタレなどを入れるのにも重宝しています。それらをおすそわけすると、かわいいと喜ばれますね」
プレゼントの極意は相手の好みを知ることと、大田垣さん。という大田垣さん自身がもらってうれしいものは?
「自宅でコーヒー豆を挽くので、自分では買わないいい豆を頂いたり、料理用に九州の〈茅乃舎(かやのや)だし〉を頂いたりするとうれしいですね。私の好みを知ってくれているという気持ちがありがたい」
最近、香草の育て方の本を上梓した。
「昔はベランダ野菜を育てていたのですがうまくいかず、香草ならプランターで簡単にできると思って始めました。いま18種類ほど育てていて、家で作るポテトサラダにパクチーやクレソンを刻んでたっぷりかけるなどしています。朝のトーストの時間に自分で育てた香草も食卓に上らせて、幸せな時間です」