誰もが気軽に楽しめる! 落語入門Q&A。
芸術の秋、気になる映画や展覧会、あるいはコンサートも多いはず。各分野の“目利き”におすすめ作品やアーティストを聞くとともに日本の伝統芸能、落語の魅力を紹介します!
撮影・岩本慶三、中島慶子 文・一澤ひらり
Q.落語を観るのに予備知識は必要?
A.基本的には不要です。
「落語はわかりやすく、ただ座って聴いているだけで笑えますから、予備知識なんて何もなくて大丈夫です」
落語は庶民の暮らしに根ざした、誰もが気軽に笑えるエンターテインメント。噺を聴きながら人物や状況を想像して楽しむところに味わいがある。
「貧乏長屋の人たちや夫婦の情愛などを落語は描きます。人間の愛すべき姿は時代を超えて普遍的なもの。初めて聴いてもスッと世界に溶け込めますよ」
Q.落語会での マナーは?
A.携帯など音を出すものは切る。ただし、大いに笑うのはOK。
「映画館のマナーと同じです。噺をじっくり聴いているときに電話が鳴ったら、場の空気を壊すだけでなく、鳴らした本人も恥ずかしい思いをします。必ず電源はオフにしましょう。それから隣の人とのおしゃべりもご法度です。寄席で音が大きくていいのは笑い声だけ。思いっきり笑いましょう!」
Q.落語会に行くにはどんな服装が ベター?
A.寄席はカジュアルでもOK、着物なら割引も。
「落語は庶民の娯楽ですから、ドレスコードなどはありません。普段どおりの格好で気軽に入って大丈夫です。とはいえ、やはり伝統芸能に一番似合うのは着物ですよね。浅草演芸ホールや池袋演芸場など、寄席によっては着物割引もありますから、ホームページなどでチェックしてみてください」
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