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自分の“加害”に気をつけつつ、子どもたち自身が片づけられる工夫も。【モノハラ対策、我が家の場合】

家族の「モノ」にイライラせずに暮らしたい。そこで、ルールをつくって家族と折り合いをつけている「工芸喜頓」店主、石原文子さんに、話を聞いた。

撮影・徳永 彩(KiKi inc.) 文・長谷川未緒

[悩み]朝の支度時、娘が服を散らかす。

[対策]数を減らし一目瞭然に。

長女はオシャレで、出かける前にあれこれ着替えては脱ぎ散らかしていた。「たくさんあって引き出しにキツキツに入っていた服を減らし、余裕を持って収納したところ片づけやすくなり、自分でしまうようになりました」

ベッド下の収納。右2つに長男、左2つに長女 の服を収納。それぞれ右にボトムス、左にTシャツ類とわかりやすく分類。
ベッド下の収納。右2つに長男、左2つに長女 の服を収納。それぞれ右にボトムス、左にTシャツ類とわかりやすく分類。

[悩み]息子が漫画を増やし続ける。

[対策]本棚と読書スペースを用意。

長男は思い出があるからとパンツ一枚捨てたくないタイプ。大好きな漫画はなおさらで増える一方だが、専用の本棚を用意し収まる分だけと決めた。「欲しくても処分しないと入らないね、と話したら自分で取捨選択するように」

本棚脇に椅子を置き、読書スペースに。「専用の場所を作ったことで、自分のものは自分で管理しようと思えるようになったみたいです」
本棚脇に椅子を置き、読書スペースに。「専用の場所を作ったことで、自分のものは自分で管理しようと思えるようになったみたいです」

[悩み]植物が多すぎる。

[対策]動線を邪魔しない場所に。

植物好きで、部屋からベランダまで、いたるところに置いている石原さん。成長著しいものもあり、家族から苦情が出ることも。「枝をこまめに剪定し、家族の動線上に引っかからない位置に置いて、許してもらっています」

モノハラ加害の筆頭かも、と見せてくれたエバーフレッシュの木。「日当たり不足になると害虫も発生するので、気をつけています」
モノハラ加害の筆頭かも、と見せてくれたエバーフレッシュの木。「日当たり不足になると害虫も発生するので、気をつけています」

石原文子(いしはら・ふみこ)さん●「工芸喜頓」店主。アパレル業界で働いた後、東京・世田谷に民芸の器の店『工芸喜頓』と、オンラインショップ「日々の暮らし」をオープン
https://www.kogei-keaton.com

『クロワッサン』1002号より

02 / 02

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