夫のモノハラに、怒れる妻3人が集結!被害を報告し合った先に解決の糸口が!?
イラストレーション・黒猫まな子 文・板倉ミキコ
丸山 そうそう。ただものが多いよ、邪魔だよって言っても、それは私の主観。夫も「使う」 「このほうが便利」とあちらの正論を返してきて、結局ケンカになる。向こうは自分に非がないと思っているところを急に攻撃されるわけで。感情的に戦うと解決にはならないし、この状況が「家族には迷惑」ということを客観的に理解してもらわないとダメだとわかっているけど……。
柳田 心配性ってこともあるんですかね? うちの夫は割れたときのため、と同じコップを6個持ってます。
高野 わあ! ちなみに友人の夫は乾電池をやたら買い置きするんですって。家じゅうまとめてみたらなんと100本。業者のレベルですよ。「必要な時にないと困るだろ」って言うらしいです。古くなったものは使えないから捨てることになり、意味がないのにね。
柳田 危機管理的な発想ですよね。男女差というより、物事に柔軟に対応できる人って持ち物が少ないのかも。不測の事態が苦手な人は在庫が多め。
丸山 危機管理には在庫管理で対応して、データを見せて示すとか? たとえば1年に使う電池はこれくらい。保存していた電池はこれくらいで、捨てることになったのは何本だった、とか。
柳田 それなら合理的に物事を考えるうちの理系夫にも効果ありそう。でも、こちらの負担も大きいし解決までは長期戦ですね。頑張るしかないか。
高野 ね。私たちだけが被害者みたいに話しているけど、これも主観。こちらが夫にとって不快な置き方をしていたり、夫が快適に過ごしているのに、それを片づけろ、捨てろというのもハラスメントかもしれないですよね。
柳田 たしかにお互いの歩み寄りは大事。まずこちらがつらい気持ちを感じているという事態に気づいてもらえたら、平和的解決を目指せる気が(笑)。
丸山 そう、相手の言い分を聞くのも、皆が快適に暮らすプランを出すのも、話し合いの席についてもらってこそ。そもそもの議題として、実はこれは「モノハラ」なのでは?という声を上げる意味はあるんじゃないかな。
収集の趣味は理解したいけど、度が過ぎるからつらいんです。
『クロワッサン』1002号より
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