くらし

アップデート必須の最新経済用語。知っておくときっと得します!

ニュースでよく耳にするけれど、実はわかっていない経済用語の数々。知っておくべき12のキーワードをピックアップして、それがどう暮らしに関わるのか、家計コンサルタントの八ツ井慶子さんがわかりやすく解説します。
  • イラストレーション・三東サイ 文・室田元美
八ツ井慶子(やつい・けいこ)さん●家計コンサルタント。新聞や雑誌にも家計管理などについて連載を持つ。著書に『家計改善バイブル』『お金の不安に答える本』ほか多数。

【可処分所得】

●かしょぶんしょとく
「手取り」のこと。個人の収入から税金や社会保険料ーー年金保険料、健康保険料、介護保険料(40歳以上)、雇用保険料(会社員などの場合)ーーを引いたもの。

手取りのことを、処分できる(=使える)お金の意味で可処分所得と言います。財布に入ってくる手取りを、どう振り分けて使うかというのが家計管理なのです。

いまの問題は、収入が伸びにくいのに社会保険料など引かれる金額は増えているので、手取りが減っていること。年収300万円の会社員はこの10年で手取りが6万円、500万円の人は手取りが10万円ほど減っています。10月から消費税が増税されてお財布から出ていくお金も増えることになります。給与明細を見るときには、手取りだけ確認するのではなく、税金や社会保険料にも関心を持って、お金と向き合ってほしいですね。

【130万円の壁】

●ひゃくさんじゅうまんえんのかべ
年収が130万円未満なら会社員などの配偶者の扶養家族として社会保険に入れるが、130万円以上だと自分で保険料を負担することになり、手取りが減る。

主婦(主夫)の働き方にはいくつかの「壁」があり、超えると税金や社会保険料がかかってきます。覚えておきたいのが103万円の壁と130万円の壁です。年収が103万円の壁を超えると所得税がかかってきます。それでも働いた分ゆるやかに手取りは増えます。いま問題とされているのが130万円の壁。超えると社会保険料を自分で払うことになり、手取りがぐっと減ってしまう。人によっては新たにできた106万円が壁になることが。この場合、パートなど短時間労働でも社会保険に加入することになります。今後も壁が変更になってもおかしくありません。制度に合わせて働き方を制限するより、どう働きたいかという自分の意思を優先したほうがいいでしょう。

103万円の壁は税金の壁。130万円の壁は社会保険の壁!

【傷病手当など】

●しょうびょうてあて など
企業などで社会保険に加入すると、病気やけがで働けなくなったときに傷病手当金の給付を受けられるなど、さまざまなメリットがある。

130万円の壁を超えて働くと手取りの減少が気になりがちですが、企業などの社会保険に加入することでさまざまな恩恵も。健康保険料を払うと病気やけがで仕事を長期で休んだ場合に傷病手当金がもらえます。連続して3日休むと、4日目から1年半までの間、給料の約2/3を非課税で受け取ることができるのです。1年半以上働けない状態が続くと、障害年金をもらえる可能性も出てきます。

また、厚生年金に加入すると、将来もらえる老齢年金も増えます。目先の手取り収入は減ってしまいますが、損するばかりではありません。こうした恩恵を知ることで、民間の保険を減らせるケースもありますので、事前によく調べておきたいものです。

病気などで連続3日以上休むと給料の2/3が1年半、非課税でもらえる。

【軽減税率】

●けいげんぜいりつ
消費税が10%に引き上げられるなかで、飲食料品などいくつかのものを買う場合は、8%の税率のまま据え置かれること。

軽減税率が適用されるのは、飲食料品(外食、酒類、ケータリング・出張料理などを除く)と新聞です。ただし線引きが難しく、たとえばコンビニ弁当などは食料品なので消費税は8%。でも店内で食べると外食扱いで10%になります。レジで確認の際には混乱があるかもしれません。また2%の軽減税率を導入するためにレジや帳簿などを整備しなければならないので、小規模の会社や商店にとってはコストも負担になります。欧州にも軽減税率を用いた付加価値税がありますが、全体的に税金が高いぶん食料品の税率はかなり安くメリハリがあります。

軽減税率8%

●飲食料品(外食、酒類、ケータリング・出張料理などを除く)
【 外食にあたらないものの例 】
テイクアウトしたもの、出前、屋台の軽食(飲食設備がない場合)、コンビニの弁当や総菜(店内で食べないもの)

●新聞(定期購読契約をした、週2回以上発行されるもの)

【キャッシュレス決済】

●きゃっしゅれすけっさい
現金を使わずに支払いを完了させること。「口座引き落とし」「クレジットカード」に加え、最近は「デビットカード」「電子マネー」「仮想通貨」など多様に。

キャッシュレスで決済する方法はかなり前から始まっていますが、最近は加速しています。お金そのものが変わったというよりお金の形が変わったと考えましょう。便利な反面、使った実感に乏しいため、つい無駄遣いしてしまいがち。またポイントが貯まるなどのご褒美があるのですが、そのために不要なものを買ってしまっては本末転倒。そのような場合は現金払いに戻すのもよい方法です。

いまの子どもたちはキャッシュレス・ネイティブ世代。親子で「買った」「使った」と確認したり、ものを大事にしようと話し合うだけでもお金との向き合い方が違ってきます。

お財布を開けずに、スマホで決済。明細を見てビックリ!なことも。

【仮想通貨】

●かそうつうか
仮想通貨の定義は、「電子情報を用いて支払いに使える、相互に交換できる」こと。ビットコインをはじめ、リップル、ライトコインなどさまざまな種類が。

金融庁では「暗号資産」と呼ぶようにしています。イメージとしては大昔に貝殻で物と交換していたのが、いま仮想通貨という道具に変わったと考えるとわかりやすいでしょう。

仮想通貨はデジタル空間で、中央銀行などを介さずに発行できるという点が円やドルとは違います。もっとも有名な仮想通貨と言えばビットコインですが、現在では種類も豊富で選ぶことができます。今のところはまだ投機目的で買っている人が多く、値動きがとても激しい。実際使える場所も多くはありません。通貨として認知されるには、もう少し時間がかかりそうです。

デジタル空間でやりとりされる仮想通貨って、どんなもの?
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※ 記事中の商品価格は、特に表記がない場合は本体のみ(税抜き)の価格です。税込表記の商品は、配信日が2019年9月30日以前の記事は消費税8%、2019年10月1日以降に配信の記事は10%(軽減税率適用のものは8%)が含まれています。