尿崩症 (にょうほうしょう)
原因と特徴
尿崩症とは、ホルモンの異常によって大量の尿が排泄される病気です。中枢性尿崩症と腎性尿崩症の2種類があります。
中枢性尿崩症は、抗利尿ホルモンが正しく産生・分泌がされなくなったことで発症します。尿の量をコントロールするホルモンが存在しないので、腎臓からどんどん大量の尿が排泄されてしまいます。
原因としては、外傷や脳腫瘍などさまざまです。腎性尿崩症は、抗利尿ホルモンに腎臓が反応しなくなることで発症し、これは遺伝子異常をはじめ、慢性腎疾患、薬剤なども要因として挙げられます。
治療
脱水状態にならないために、適切な水分摂取を行います。また、症状によっては手術療法、化学療法、放射線療法なども行われます。いずれにせよ、尿崩症の原因疾患に対するアプローチが重要です。