薬剤性下痢

原因と特徴

薬剤によって引き起こされる腸炎を、薬剤性下痢といいます。「薬剤起因性腸炎」と呼ばれることもある病気です。原因薬剤としては、抗生物質、非ステロイド性抗炎症剤、プロトンポンプ阻害剤、漢方薬、抗がん剤などが挙げられます。症状としては、下痢や腹痛などの消化器症状や、発熱、食欲不振、倦怠感などを発症することもあります。また、麻痺性イレウスなどを合併した場合は、最悪のケースでは死に至ることもあるので注意が必要です。

治療

まずは原因となった薬剤の使用を中止します。そして、一時的に絶食し、脱水予防のための保水を行ったり、メトロニダゾールなどの内服薬を使用したりすることもあります。

監修

前田裕輔 (まえだ・ゆうすけ)

グランプロクリニック銀座院長

関西医科大学卒。内科専門医、日本抗加齢医学会専門医。

https://granpro-clinic.com/

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