髄膜炎 (ずいまくえん)

原因と特徴

髄膜炎とは、脳や脊髄を保護している髄膜や髄液に炎症が起こる病気です。その原因は、ウイルスや細菌による感染性と、悪性腫瘍や自己免疫疾患などによる非感染性があります。細菌性やウイルス性の場合、症状が急激に進行するのが特徴ですが、結核や真菌などが原因の髄膜炎や、患者が高齢の方の場合、ゆっくり進行するうえ、症状が非常に軽いこともあり、気づかないケースも少なくありません。しかし、髄膜炎は長期的な後遺症を残す危険性があり、死に至ることもあるので積極的に疑う姿勢が大切であり、早期の診断と治療が必要です。診断では背中から針を刺して髄液を採取する髄液検査と血液検査が行われます。

治療

種類によって治療が異なり、ウイルス性の場合は解熱鎮痛剤、点滴による水分補給、抗ウイルス薬が使用され、細菌性では抗生物質が点滴で投与されます。真菌や結核による髄膜炎が疑われる場合は、抗真菌薬や抗結核薬による治療が行われます。

監修

前田裕輔 (まえだ・ゆうすけ)

グランプロクリニック銀座院長

関西医科大学卒。内科専門医、日本抗加齢医学会専門医。

https://granpro-clinic.com/

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