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まずは知っておきたい!むくみとたるみのメカニズム。

年々感じる顔のたるみや脚のむくみ。でも「加齢・老化だから放置」は厳禁です。身体の不調とたるみ・むくみは深い因果関係が。
早く正しく対処すれば、全身の状態は必ず改善していきます!

撮影・玉置順子(t.cube) イラストレーション・山中玲奈 文・板倉ミキコ

むくみの原因はとっても複雑。 早めにケアすることで、病気の予防にも!?

「細胞や血管の外にある水分(間質液)が、通常よりも多く溜まった状態がむくみ。間質液はそのままでは排出されないので、リンパ管で回収して血液中に戻すという過程が必要です。つまり、むくみが起こるのは、何らかの理由で毛細血管から細胞等に水分が過剰に染み出したか、リンパ管がうまく機能せず、間質液が血管に戻りにくい状態であることが考えられます」(上符さん)

むくむ理由はいくつかある。

「静脈の流れが悪く、毛細血管の圧力が高まると水分が染み出しやすくなります。長時間同じ姿勢でいるとむくむのは、静脈がせき止められ、重力の関係で下肢に水分が溜まるから。また、塩分を多く摂りすぎると、水分を多く取り込む性質があるナトリウムとなって体内へ運ばれるので、一時的に血管内の水分量は多くなります」(上符さん)

血液中のたんぱく質(血漿たんぱく質)の不足も水分量に関係する。

「血液の濃度に関わるのが血漿たんぱく質。水分は濃度の濃いほうへ移動しやすい性質があるため、血漿たんぱく質が少ないと染み出した水分を引き戻す力が不足し、むくみます」(松宮さん)

一時的なむくみには効果的な対策があるが、症状が継続するなら病気の可能性も。専門家の指示を仰ぎたい。

血漿たんぱく質の量が血液の濃度を左右し、毛細血管を出入りする水分(細胞間質液)の量を決定。毛細血管から染み出す水分量が過剰に増えたり、水分を血管に戻す量が減ることで、染み出す量と戻る量のバランスが崩れてむくむ。
血漿たんぱく質の量が血液の濃度を左右し、毛細血管を出入りする水分(細胞間質液)の量を決定。毛細血管から染み出す水分量が過剰に増えたり、水分を血管に戻す量が減ることで、染み出す量と戻る量のバランスが崩れてむくむ。

むくみが続くと気になる病気

・局所の炎症
・リウマチ
・ネフローゼ症候群
・更年期障害
・甲状腺機能障害
・下肢静脈瘤
・深部静脈血栓
・糖尿病
・心臓、腎臓、肝臓の疾患
・リンパ浮腫

など

むくみは心臓や腎臓、肝臓の疾患の可能性もあるし、リンパ浮腫やホルモンの病気の場合もある。1カ月以上むくみが続くなら病院で診断を受けて。

『クロワッサン』996号より

03 / 03

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