有子さんと正子さんに聞く、装うことの、本当の意味。
年齢にともない変わっていく服装。自分らしくファッションを楽しむふたりにおしゃれの秘訣を聞きました。
撮影・枦木 功(nomadica) 文・松本昇子
どんなふうにおしゃれをしたい? ふたりのスタイルとは。
正子さん いま岡山と東京を行き来する暮らしなのですが、ふたつの土地で格好は違います。岡山ではベーシックな装いですが、東京では大ぶりのアクセサリーをつけたり遊びのある柄を着たり。町の空気感に合わせてギアを変えている気がします。それぞれの土地の景色に自分を溶け込ませることが、私のスタイルなのかもしれません。
有子さん 私は背が低いなどのコンプレックスがあって似合う服が少ないから、持っている服はほとんど似たようなアイテムばかり。基本の色は白・グレー・黒・ネイビーのみだし、大胆な柄ものも着たことがないんです。10代のころからあまり服で冒険できないので、シーンによって装いを変えられるのはうらやましい。
正子さん 有子さんは若い頃から自分のスタイルを確立していたってことですよね。私は迷走してましたよ(笑)。有子さんに初めて出会った15年くらい前はギャルみたいでしたよね。ラメの入ったニットの帽子をかぶっていたら有子さんに「そういうのってどこで買うの?」って聞かれたりして(笑)。
有子さん 本当に、自分とは違うおしゃれだったんです(笑)。正子さんはレイヤード上手でもあって、ビキニの紐を首のうしろから出してトップスから覗かせるという着こなしをさらりとできる人。私も一度水着を買ってみたけれど、やっぱり着られなかった(笑)。
正子さん えー! 意外です!(笑)
有子さん 自分なりにチャレンジや失敗を繰り返して、いまのような装いに落ち着いてきましたね。
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