からだ

山本浩未さんが指南する、大人眉の正しい描き方、整え方。

  • 撮影・玉置順子(t.cube/人物)、角戸菜摘(商品) ヘア&メイク・山本浩未 イラストレーション・谷本ヨーコ

角度は“なだらか”、毛質は“ふんわり”している眉毛を目指して描きましょう。

1.高い眉山は、“老け”の元。ストレートを意識すべし。

「年をとると、眉山の位置は自然に高くなります。それは、筋肉の衰えでまぶたがどんどん垂れてくるのに逆らおうと、目を見開く時に眉毛までぐいっと上げるから。そんなクセがつくと、目と眉毛の間はどんどん広がって、老け顔の原因に。だから、大人眉は〝ストレート〟を意識すること。ただでさえつり上がった眉山をこれ以上強調する必要はありません。なだらかな眉のほうが、表情もやわらかい印象になり、さらにはたるんだ顔の輪郭も引き締めて見せることができますよ」

目と平行になるように描くと優しく、若々しい印象になる。
眉山に角度がついていると表情もキツくなり、老けて見えてしまう。

2.一本の“線”ではなく、何本もの“毛”を描き足す。

「一筆書きをしたように、一本の細い線になっている眉毛を見かけることがありますが、一気に老け込んだ印象を与えてしまうNG例です。まずは、理想の眉の形に足りない部分を、ペンシルで描く。この時、毛が生えている方向に沿うようにしましょう。そして、描いたら描きっぱなしにせず、仕上げにパウダーで“ぼかす”ことが大切です。このひと手間で、自然な立体感が生まれるんです。眉メイクは、いくつかのアイテムを組み合わせて使うことでより美しく仕上がります」

毛の流れに沿って、一本一本毛を生やすように描くと自然になる。
毛の向きが同じで色も濃いので、眉だけが浮き上がり平面的に。

3.眉頭は“一番最後”に描いてやわらかい印象に仕上げる。

「眉毛は描く順番が重要です。ポイントは、眉頭を一番最後に描くこと。描き始めはどうしても力が入りやすく、色も濃くなるので、毛が少ない眉頭を避けて描き始めてください。まっすぐ描くことを意識して、ペンシルで(1)眉の下側、(2)眉頭を避けて眉尻の終わりまで、次にパウダーで(3)頭から全体にかけて、という順番です。毛の流れに沿って描くと、立体感が出るので、眉頭は下から上にブラシを動かすことを意識してください。眉頭のパウダーは軽くまぶす程度で構いません」

①②の順にペンシルで、③眉頭から全体にかけてをパウダーで。
いきなり眉頭から描き始めるのは失敗のもと。

便利な眉メイクグッズ

薄眉の人専用のセット。 自然な眉毛を作り出す。ペンシル、リキッドライナー、マスカラの3アイテムを組み合わせることで、まるで自眉のような立体的な眉毛に仕上がる。イプサ クリエイティブ アイブロウ エレメンツ セットで5,000円 *全てBR(イプサお客さま窓口 TEL.0120-523543)
塗って剥がすだけ。 きれいな眉毛が出来上がる。眉毛の形に沿ってジェルを塗布して、乾いたら剥がすだけで、しっかり染まる。約3日間、理想の眉色が持続する。フジコ眉ティントSV【眉墨】 1,280円(フジコ TEL.0120-91-3836)
皮脂や汗からガードして 長時間キープしてくれる。さっと塗るだけで眉をきれいに保つ。ウォータープルーフで無色透明だから、どんな眉メイクにも馴染む。アイブローコート 1,000円(オルビス TEL. 0120-010-010)

山本浩未(やまもと・ひろみ)●ヘア&メイクアップアーティスト。「今すぐ実践できるメイクテクニック」が好評。著書に『山本浩未のスチームON顔』『おとなメイクは白・黒・赤だけでいい』など。

『クロワッサン』992号より

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※ 記事中の商品価格は、特に表記がない場合は税込価格です。ただしクロワッサン1043号以前から転載した記事に関しては、本体のみ(税抜き)の価格となります。

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