【中央アジアの炊き込みご飯・プロフ】漫画家・織田博子さんのとっておき赤身肉レシピ。
肉好きの織田博子さんが日ごろ作っている定番。とっておきの赤身肉レシピ、教えます。
撮影・村上未知 料理製作、スタイリング・竹原由紀
プロフ
ウズベキスタンで教わった、中央アジアの羊炊き込みご飯
「〝世界家庭料理の旅″と称し各国を放浪していた時、ウズベキスタンで泊まっていたホテルで、豪快に太ったタジク人のおばちゃんが身振り手振りで教えてくれた思い出のレシピ。羊肉の旨みが濃縮していながらも、臭みやスパイスが少なく日本人にも食べやすい一品です。冷凍肉でもおいしくできるよう、圧力鍋を使ったアレンジにしています」
【材料(作りやすい分量)】
羊肉(骨付き塊肉)500g(マトンが苦手な人はラムで代用可) 米2合 にんじん1本 玉ねぎ½個 レーズン軽くひとつかみ サラダ油大さじ2(本場っぽくするならたっぷり100ml) クミンパウダー小さじ2 塩小さじ2
【作り方】
1. 圧力鍋に、羊肉と、肉がかぶるくらいの水を入れる。蓋を閉め強火にし、圧がかかって蒸気が出始めたら弱火にして30分煮る。火を消し、自然に圧が抜けるまで置いておく。
2.羊肉をざるにあげ、水気を切る。圧力鍋に残ったスープは取っておく。
3.米を軽く洗い、ざるにあげる。
4.にんじんは5mm幅の薄切り、玉ねぎは薄切りにする。
5.中華鍋(なければ深めのフライパン)にサラダ油を入れ温めたら、2の羊肉を骨を取り除いて入れ、クミンパウダー、塩を加えてよく焼く。焼き目がついたら取り出す。
6.同じ鍋で4を炒め、油がなじんだら取り出す。
7.同じ鍋に、5の羊肉、6の玉ねぎ、にんじん、レーズンの順で層にして入れ、2のスープを2カップ入れる(具がかぶるくらい。足りない場合は水を足す)。
8.さらに3の米を入れ、蓋(密閉できるもの)をして強火で煮て、沸騰したら弱火で10〜12分煮る。
9.火を止めたら1時間ほど蓋をしたまま蒸らす。
10.蓋を取り、皿を裏返してかぶせて、鍋ごとひっくり返してよそう。
11.オーミン!(ウズベク語で「いただきます」)
織田博子(おだ・ひろこ)●漫画家、イラストレーター。『女一匹シベリア鉄道の旅』など著書多数。現在、「週刊プロフ」(おいしい中央アジア協会)でマンガ「プロフの物語」連載中。