【頭皮・デコルテ編】顔のケアは顔だけにあらず。
顔は一体、どこまで顔か? 人間の皮膚は一枚でつながってはいるが、それぞれのパーツがこんなに顔に響くとは……。そのケア法を紹介しましょう。
撮影・大嶋千尋 文・嶌 陽子
【デコルテケアで+美肌】鍵はリンパ液の流れをよくし、老廃物をためないこと。
デコルテケアは、前ページの頭皮ケアに続けて行うのが理想的だが、時間がない場合は、単独でも大丈夫だ。
「ポイントは、リンパ液の出口を開くことです。それによって老廃物が流れ、美肌へとつながります。とくに脇の下、腕の付け根は“リンパの関所”。ここが詰まると老廃物もうまく流れないので、しっかりともみほぐしましょう」
方法としては、リンパ液が顔から下に、また鎖骨に沿って流れるようなイメージで、まずは首から上のマッサージ(写真1〜4)。そしてデコルテ、腕の付け根、脇へ(写真5〜7)。入浴後、普段使っている化粧水や乳液での顔のお手入れのついでに行ってもいい。
頭皮ケアと同じく、顔もデコルテも呼吸に合わせてケアすることが大切。呼吸を止めると筋肉が硬直してしまい、ほぐそうと思ってもほぐれない。
「デコルテケアをすることによって、肺のまわりがほぐれ、呼吸がしやすくなるという面もあります。深い呼吸は、実は全ての基盤。代謝や血行がよくなって、顔色が明るくなるんです」
最後に仕事がら数々の肌と向き合うレイナさんがこんな意見を。
「気持ちと肌は表裏一体。ケアによってリラックスすることで、顔色がよくなったり、肌にハリが出てきたりします。忙しい中でも自分自身を労る、そんな気持ちがキレイにつながります」
リンパの流れをつくるデコルテマッサージ
より効果を上げる、優秀アイテム
レイナ(れいな)●ヘア&メイクアップアーティスト。主宰するCrystallineでは完全予約制のメイクレッスンも。近著に『いくつになってもキレイになれる』(主婦の友社)。
『クロワッサン』986号より
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