【佐伯チズさんから学ぶ】手を使い浸透させる、美容液のなじませ方。
カリスマ美容家・佐伯チズさんから学ぶ手と指の使い方。今回は、肌の奥まで浸透させる美容液のなじませ方を教わります。
撮影・内田紘倫 ヘア&メイク・高松由香 スタイリング・佐野友美 文・大澤千穂 モデル・樹神
「塗るのではなく、丹念に入れ込む。それがお肌への愛よ!」
「どんなに高価な美容液も単に塗るだけでは何の効果もありません」
と佐伯さん。肝心なのはその美容液を肌の奥まで浸透させることだ。
「まずは手指の温もりで美容液を温めましょう。お椀のように丸めた手のひらに美容液をプッシュし、3本の指で混ぜて。自分の手と指で美容液を温めることで肌への浸透度が高まり、なじみがよくなるんです」
手に取った美容液は顔の5カ所にバランスよく置く。手に残ったものも無駄にせぬよう両手になじませ、顎から耳、小鼻から耳、さらに鼻筋から額へのばす。再び鼻筋を通って小鼻、口周りへと、手のひらと指の腹で肌に入れ込む感覚でまんべんなく行き渡らせる。
「慣れるまでは複雑に感じるでしょう。でもこれが肌への愛なの! マッサージ感覚のお手入れなので続けることでくすみも改善していきます」
まずは毎日3分。血行を改善したい時などは奥に届くように強めに……など強度は肌の状態に合わせて調整を。
佐伯チズ(さえき・ちず)●美容家。1943年生まれ。外資系化粧品会社を定年退職後、サロン、出版など幅広い分野で活動。近年では、環境や道具を問わないその美容法が海外でも広く注目を集めている。
モデル・ワンピース4万2000円(プレインピープル/プレインピープル青山 TEL:03-6419-0978)
『クロワッサン』986号より