Vol.52 最近、いびきがひどいと言われます。【40歳からのからだ塾WEB版】
ということで、今回は、更年期世代から増えるという女性の「いびき」に注目してみました。決して侮れない、いびきの影響とは? いびきは治るの?などについて、睡眠や呼吸の悩みを治療に当たっている医師の白濱龍太郎さんに聞きました。
文・及川夕子 イラストレーション・小迎裕美子
40歳以降の人は、
一度簡易検査でいびきやSASのチェックを
では、睡眠時無呼吸症候群(SAS)かどうか、調べたい場合はどうしたらよいでしょう。 「いびきは耳鼻咽喉科や睡眠障害の専門外来で診てもらえますが、できればSASを扱っている医療機関がよいですね。睡眠医療専門医や医療機関は、日本睡眠学会のホームページで調べることができます」と白濱さん。
睡眠外来やSASを扱っている医療機関では、睡眠の状態や睡眠の質について詳しい検査・診断をしてもらえます。鼻の呼吸やいびき音、気道の狭窄などを調べる検査があり、自宅でできる「簡易式PSG」なら、4千円程度で受けられるそうです。 白濱さんは「一般的な健康診断には、いびきのチェックはありません。40歳以降の方は、これを一度受けておくとよいと思います」と、話していました。 もちろん、いびきその相談もできます。いびきの治療法には、生活指導やマウスピース、手術などがあり、原因によって治療法は変わってきます。
いびきやSASがあるのに気づかないでいると、日常生活や健康に様々な支障が出てきてしまいます。女性である私たちにも年齢とともにいびきが増える可能性があることを自覚して、いびきがあるなら早めに改善を試みるようにしたいですね。
白濱龍太郎さん RESM新横浜 睡眠・呼吸メディカルケアクリニック院長
しらはま・りゅうたろう●筑波大学医学群医学類卒業。東京医科歯科大学大学院統合呼吸器病学修了。医学博士。睡眠、呼吸の悩みの統合的な診断・治療に加え、生活習慣指導にも尽力。
※症状や治療法には個人差があります。必ず専門医にご相談ください。
ライター、メノポーズカウンセラー 及川夕子
更年期、まっただ中のライター。最近、ちょっと休んだぐらいでは疲れが抜けなくなってきて、以前よりもカラダのメンテが欠かせなくなったと実感。とはいえ、カラダの変化をポジティブに捉え、同年代の女性の健康に役立つさまざまな情報をお伝えしていきたいと思っています。ただいま、ヨガやマインドフルネスを実践中。ホルモン補充療法も試してみたい!
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