楽しみながら作る「紙版画」で世界に一つのカードを贈ろう。
撮影・青木和義 文・越川典子
ニードルで描いた繊細な線が、気持ちを伝えてくれる。
平澤まりこさん
ひらさわ・まりこ イラストレーター
旅が大好き。『1カ月のパリジェンヌ』『イタリアでのこと』など著書多数。最新刊は、寝かしつけ絵本『ねぶしろ』。定期的に個展、ワークショップも。
手を動かすことを、こよなく愛する人。それが平澤まりこさんだ。なぜ?と尋ねると、「(作った)人が見えるものが好きだから」という。服でも、器でも、アートでも。
「まっすぐな線より、フリーハンドのほうが面白い。ぎこちない線だったとしても、むしろ味わい。かけた時間、プロセスそのものが、作っている人の“言葉”だと私は思っているんです」
京都、パリ、イタリア……暮らすように旅をしてまとめた平澤さんのイラストエッセイも、偶然出会った人やモノとの交流で、何げない一日が特別な一日に変わることを教えてくれる。
「帰国後に、記憶で絵を描き直すこともあるけれど、そのときにさらさらっと描いた絵のほうが断然いい場合もあって。それは、その瞬間のパッションだったり、感動だったり、気持ちや心のほうが技術より大事だからなんです」
昨年、ラトビアやフィンランドの田園を旅したこともあり、作家・小川糸さんとコラボした『ミ・ト・ン』を出版。女性の手仕事とその一生を描いた、大人の童話。エッチングの繊細な線がとても印象的で、ずっと眺めていたくなる。
「エッチングはこの作品で始めた技法。味わい深いのですが、道具がないとできない。それが、厚紙で版画が作れるんです。ワークショップをすると、大人も子どもも夢中になって手を動かしていますよ」
そう言って紙の感触を確かめる平澤さんの手は、とてもきれいだった。
1. 大事なのは生徒用ニードル。ほかにヘラ、版画用油性絵の具、彫る厚紙(型紙用)、刷る紙、寒冷紗という布、握りやすいビン、ウェス(ぼろ布)。
2. 図案は好きなものでいいが、アウトラインがあまり複雑でないほうがよい。型紙に切ったら、ニードルでひっかくように模様を彫る。
3. ニードルで模様をつけたら、型紙の上に油性絵の具を少量のせる。ヘラでのばすとき、「溝に絵の具を押し込むようにグイグイと」。
4. 寒冷紗をくしゃくしゃと丸めてやわらかくし、てるてる坊主のように丸め、「ぽんぽんとぬぐうように余分な絵の具をとる」。
5. 印刷する紙は、7〜8分水につけておく。「絵の具をしっかり吸わせるために欠かせない工程」。毛羽立たないウェスで水気をとる。
6. 絵の具のついた型紙の上に、水気をとった紙を置き、まず指で形をなぞり、ビンの底で表面をこする。「ここが一番肝心で、ていねいに」
7. 紙を型紙からはがす瞬間。最もわくわくする。濃い部分は深く彫ったところ。絵の具もたくさん入るのでアクセントに。
8. 刷り上がったものに、ゴールドの絵の具(アクリルや水彩)で飾りを描く。「メッセージも書き込みましょう」
9. 壁に貼って眺めてみる。どんな出来栄えでも味わいがある。「プロセスそのものが、あなたの言葉ですから」
だから、そばにデルメッド。
「目元用の薬用アイクリームが手放せません。ぴたっとついて、べたつかない。しっかり保湿してくれて、頼もしい。この冬、乾燥知らずで乗り切れそうです。やさしく、ほのかな香りもいいですね。すぐに消えていって、気にならないところも好ましいです」(平澤さん)
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