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【日本歯科大学教授の菊谷武さんに聞く】食べ物が飲み込みづらくて…、 舌も老化するのですか?

西洋医学の専門家に舌の健康維持や老化防止のポイントを教わりました。

撮影・黒川ひろみ 文・斎藤理子

よく食べて喋って、老化防止を。

舌の老化が気になる人は、歯科や口腔外科で舌圧を測ることを菊谷さんはすすめる。今まで専門医にしかなかった舌圧計の普及が今年から始まり、早い段階からのチェックが可能になった。今後、血圧計のように舌圧計の一般化が予想され、オーラルフレイルの予防が進むことが期待されている。

では、具体的に舌の老化を防ぐには何をしたらいいのだろう

「友だちと焼肉に行ってたくさんおしゃべりしながら食べて、そのあとカラオケに行くのも良いこと。歯ごたえがあっておいしいものからタンパク質を摂り、話したり歌ったりして舌を使うんです。早口言葉とか、“カカカ・タタタ・パパパ”のように舌のいろいろな場所を使う無意味音音節連鎖訓練も役立ちます。舌は使わないと衰える。よく食べ、よく喋るのが一番です」

なんでも美味しく食べられるというのは、人生の大きな楽しみのひとつ。舌が衰えれば、その楽しみも失うことになる。そうならないためには、できるだけ早くから、意識して舌の健康維持を心がけたい。

菊谷さんが監修・開発した、嚥下に必要な舌圧(舌と口蓋の接触力)を強化するためのトレーニング用具。硬度は5種類。丸い突起部分を舌にのせて押し上げ、筋力アップ。ペコぱんだ各1,111円。
菊谷さんが監修・開発した、嚥下に必要な舌圧(舌と口蓋の接触力)を強化するためのトレーニング用具。硬度は5種類。丸い突起部分を舌にのせて押し上げ、筋力アップ。ペコぱんだ各1,111円。

菊谷 武(きくたに・たけし)●日本歯科大学教授、口腔リハビリテーション多摩クリニック院長。世界初の口腔専門リハビリテーションクリニック院長。最新刊『あなたの老いは舌からはじまる』(NHK出版)が8月下旬発売。

『クロワッサン』978号より

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