包む、縫う、編む、描く──手を使う暮らしは美しい。
撮影・青木和義 文・越川典子
誰かを思って手を動かす時間は、人と人をつなぐ時間。
ミスミノリコさん
ディスプレイデザイナー、暮らしの装飾家
武蔵野美術大学卒業。ワークショップなどで手仕事の愉しみを発信。著書に『小さな暮らしのおすそわけ』『繕う愉しみ』がある。http://room504.jp
「これは切手、レースの切れ端。刺繡の残り糸もこうして箱に入れておく。テープは失くさないよう、リボンでまとめて。これ全部、手仕事の道具です。捨てるものがなくて困っちゃいますね」。“おすそわけ名人” と名高いミスミさんのアトリエ兼自宅に、今日はラッピングのコツを教えてもらいに訪れた。目の前で、色も素材もとりどりの紙や布、糸、リボンたちがミスミさんの手で「形」になっていく様子は、まるで魔法を見ているかのようだ(仕上がりは上の写真でご覧あれ)。
「包んだり、巻いたり、袋に入れたり。ラッピングって、贈る相手のことを思って作る過程そのものが愉しいんです。わくわくしてくれるかなとか、開けたとき驚くかなとか想像しながら。ほら、白い紙に消しゴムを使ってスタンプを押すだけで、オリジナルの包み紙になるんです。ポンポンと押してみてください」
あ、はみ出しちゃってますが!
「大丈夫です。思いが溢れてはみ出しちゃうことって、あるじゃないですか。すれたり、かすれたりしても、その偶然の形のほうがあたたかみがあるし、私は愉しいと思うんですよね。……そういえば、小学校の図工の先生が、画用紙からはみ出して絵を描くと『よく出来た!』とほめてくれて(笑)。あれが、私の手仕事の原点かもしれませんね」
今も、まっすぐ切るのは苦手で、手でちぎるほうが好き、と笑うミスミさん。いとおしい作品に囲まれて、肌も笑顔もつやつや、幸せそうなのである。
〈1〉消しゴムの細長い側面でスタンプ。「はみ出したほうがテキスタイルのパターンみたいでカッコいい。簡単で愉しいですよ」
〈2〉化粧水と美容液を入れてブルーのリボンをかける。「あの人なら、きっと喜んでくれる」と思いながら。
欧州の伝統的な衣類修繕法「ダーニング」で繕ったソックス。「新品のころよりもっと好きになります」。使った糸の記録もつけておく。
まっすぐ切るのは苦手だから、雑誌で目についた「白いもの」を手でちぎり、紙に貼り付けてみた。それだけなのに「作品」なのである。
〈1〉スターチス、バゼリア……贈りたい花の名前を書いて、包み紙にしてみた。「所々に、for youとかthank youとか書いてみる」
〈2〉特別な包み紙でなくてもいい。「開いて読んでくれると思うだけで、愉しいじゃないですか?」。特別なメッセージを入れても。
〈1〉カードだって気負わず手作りする。文字の上下に、小さく丸いスタンプが。なんと綿棒で押していました!
〈2〉綿棒のスタンプで、円を描いたり、囲んだり、工夫は無限。「ピンクの点を2個つなげば、さくらんぼに」
小さなソックス形の台紙に、布や紙、リボンやテープを使って、一足一足違う作品に。「愉しくて止まらなくなります」
だから、そばにデルメッド。
「今いちばんのお気に入りはバーム クレンジング。メイクがするする落ちて気持ちがいい。そのあとのウォッシング マイルドも、何度も顔を洗いたくなるような心地よさ。すっきりしたあと肌の感触も好ましくて。皆に教えたくなります」(ミスミさん)
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問合せ先・デルメッド 〈フリーダイヤル〉0120-847-447 www.dermed.jp
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