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「口臭外来」で受けられる診察や治療は? 実際にかかった場合のために流れを知ろう。

口臭が気になって、人と話すのに消極的になったことはありませんか? そんな不安は誰でも持っているようで……。

撮影・森山祐子 文・石飛カノ

口臭ごときで病院に行くなんて……と二の足を踏んでいた時代は今は昔。口臭治療を行うクリニックや大学病院の口臭専門外来も珍しくない。そこではどんな検査や治療が行われるのか? 「東京医科歯科大学歯学部附属病院息さわやか外来」を例に紹介しよう。

「息さわやか外来」での診断の流れ。
「息さわやか外来」での診断の流れ。

「口臭の悩みを聞いたあとに、口臭の測定をします。測定では検査当日に朝食を食べない、朝に歯を磨かない、前日からニンニクやタマネギ、タバコ、アルコールなどを口にしないなど条件が必要です。一番口臭の原因が分かりやすい条件で測定をします」(財津さん)

まずは特殊な機器で息に含まれる硫黄化合物の濃度を測定する。次に医師が患者の口の息を鼻で嗅ぐ官能検査、続いて唾液の量の検査をし、むし歯や歯周病、舌の清掃状態など口の中の検査を終えたら診断結果を説明する。
「私たち外来の一番の特徴は、口臭を正確に測定できるということ。口臭は自己評価がとても難しいのです。自己判断で必要以上に悩んだり、間違った対策をとってしまう方が多くいます。専門家により客観的に自分の状態を知ることが重要です」

診断の様子を一部見てみると……。《機器での口臭測定》硫黄化合物の濃度や総量を測定。精密な測定ができるガスクロマトグラフィという機器を使用している。
診断の様子を一部見てみると……。《機器での口臭測定》硫黄化合物の濃度や総量を測定。精密な測定ができるガスクロマトグラフィという機器を使用している。
《機器での口臭測定》硫黄化合物の濃度や総量を測定。精密な測定ができるガスクロマトグラフィという機器を使用している。
《機器での口臭測定》硫黄化合物の濃度や総量を測定。精密な測定ができるガスクロマトグラフィという機器を使用している。
《口臭官能検査》2名以上の医師が別々に患者の息を嗅ぐ官能検査。口からの息と肺からの息をチェック。
《口臭官能検査》2名以上の医師が別々に患者の息を嗅ぐ官能検査。口からの息と肺からの息をチェック。
《細菌数検査》舌の上の細菌の数を細菌カウンターで測定。1〜7までのレベルで測定結果が出る。
《細菌数検査》舌の上の細菌の数を細菌カウンターで測定。1〜7までのレベルで測定結果が出る。
《細菌数検査》舌の上の細菌の数を細菌カウンターで測定。1〜7までのレベルで測定結果が出る。
《細菌数検査》舌の上の細菌の数を細菌カウンターで測定。1〜7までのレベルで測定結果が出る。
《唾液の検査》5分間に出てくる唾液を紙コップに吐き出す。その量と酸性度をチェック。1分間の唾液量が0.1mlを下回る場合はドライマウスの可能性もある。
《唾液の検査》5分間に出てくる唾液を紙コップに吐き出す。その量と酸性度をチェック。1分間の唾液量が0.1mlを下回る場合はドライマウスの可能性もある。
《唾液の検査》5分間に出てくる唾液を紙コップに吐き出す。その量と酸性度をチェック。1分間の唾液量が0.1mlを下回る場合はドライマウスの可能性もある。
《唾液の検査》5分間に出てくる唾液を紙コップに吐き出す。その量と酸性度をチェック。1分間の唾液量が0.1mlを下回る場合はドライマウスの可能性もある。
《唾液の検査》5分間に出てくる唾液を紙コップに吐き出す。その量と酸性度をチェック。1分間の唾液量が0.1mlを下回る場合はドライマウスの可能性もある。
《唾液の検査》5分間に出てくる唾液を紙コップに吐き出す。その量と酸性度をチェック。1分間の唾液量が0.1mlを下回る場合はドライマウスの可能性もある。
診断の様子を一部見てみると……。《機器での口臭測定》硫黄化合物の濃度や総量を測定。精密な測定ができるガスクロマトグラフィという機器を使用している。
《機器での口臭測定》硫黄化合物の濃度や総量を測定。精密な測定ができるガスクロマトグラフィという機器を使用している。
《口臭官能検査》2名以上の医師が別々に患者の息を嗅ぐ官能検査。口からの息と肺からの息をチェック。
《細菌数検査》舌の上の細菌の数を細菌カウンターで測定。1〜7までのレベルで測定結果が出る。
《細菌数検査》舌の上の細菌の数を細菌カウンターで測定。1〜7までのレベルで測定結果が出る。
《唾液の検査》5分間に出てくる唾液を紙コップに吐き出す。その量と酸性度をチェック。1分間の唾液量が0.1mlを下回る場合はドライマウスの可能性もある。
《唾液の検査》5分間に出てくる唾液を紙コップに吐き出す。その量と酸性度をチェック。1分間の唾液量が0.1mlを下回る場合はドライマウスの可能性もある。
《唾液の検査》5分間に出てくる唾液を紙コップに吐き出す。その量と酸性度をチェック。1分間の唾液量が0.1mlを下回る場合はドライマウスの可能性もある。

このような検査によってまず分かることは、実際に口臭があるかないか。ある場合はそれが病的なものか生理的なものなのかを判断し、それぞれの対処法をアドバイス。舌苔の清掃や生活習慣の指導、初期の歯周病がある場合は清掃指導、重度の場合は専門の外来を紹介する。一方、口臭がない場合は口臭恐怖症の疑いあり。
「一度の検査だけでは口臭がないと診断はできません。条件を変えて再測定をしてそれでも口臭がない場合、カウンセリングを行います。訴えに改善が見られた場合は仮性口臭症、改善が見られない場合は口臭恐怖症と診断し、心療内科などを紹介します」
ちなみに、口臭の検査や治療は保険外診療。初診でかかる費用はおよそ1万8000円とのこと。

「治療後に、これまでの口臭の悩みが解決し、息だけでなく心もさわやかになる人が多い。基本的には口臭の不安を少しでも減らして、患者さんが自分でコントロールできるようになることを目指しています」

東京医科歯科大学 歯学部附属病院 息さわやか外来(口臭外来)
診察日は毎週月曜日と木曜日のみ。診察希望の方は必ず予約を。
東京都文京区湯島1-5-45 
TEL:03-5803-4559(月・木)

財津 崇(ざいつ・たかし)●歯学博士、東京医科歯科大学大学院 健康推進歯学分野助教。口腔セルフケア、歯周病予防プログラムの開発などに携わり、週に2回、口臭専門外来の「息さわやか外来」を担当。

『クロワッサン』978号より

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