「年齢とともにためられる尿が減ってくる。そうした加齢変化は、男女問わず誰にでも起こり得ることです」
こう話すのは、泌尿器科医師の小内友紀子さん。
急に我慢できない強い尿意(尿意切迫感)をもよおし、何度もトイレに行きたくなる症状には、「過活動膀胱」と呼ばれる状態がしばしば関係しています。
「ある程度の年齢になれば、多くの人に過活動膀胱の症状はあって、軽いか重症かで個人差があるようです」(小内さん)。中には、尿が漏れてしまう人(ウエットタイプ*)もいて、50歳以上の女性では8人に1人が過活動膀胱というデータもあります。
*尿もれなしはドライタイプと区別
過活動膀胱かどうかを調べるには、簡単な問診票があり、セルフチェックができるようになっています。
「尿意切迫感と頻尿(昼間8回以上、夜2回以上)で、ご本人が困っているようなら、治療を勧めます。過活動膀胱は、きちんと治療すれば改善できる病気です」(小内さん)