【データ編】睡眠に大切なのは時間よりも質、ぐっすり眠るための条件とは?
毎日忙しい光浦靖子さん、毎日の眠りにもお悩みがあります。1週間の睡眠日誌をつけてドクターに相談してみました。私の睡眠、これで大丈夫ですか?
撮影・岩本慶三 文・一澤ひらり
40代女性の半分超が「昼間、眠気を感じる」、4割が「睡眠が足りない」と答える現実。
厚生労働省が健康増進法に基づき行っている「国民健康・栄養調査」。上のグラフは平成25年の「睡眠時間に関する調査」から抽出したもの。20代から70代以上までの全世代の男女で「睡眠時間が足りない」という項目に「あてはまる」とした割合が最も多かったのは、40代の女性だった。同項目で「あてはまる」と答えたのは全世代平均で女性27.8%、男性では23.2%。同じく「日中、眠気を感じる」で全世代平均は女性43%、男性37.7%、「睡眠全体の質に満足できない」の全世代平均は女性23%、男性22.4%。ちなみに睡眠の悩みが全くない人は40代女性では25.6%。4人に3人が睡眠の質に問題を抱えていることが明らかになっている。
日本の女性は先進諸国の中で最も 睡眠時間が短い、という話題のデータ。
OECD(経済協力開発機構)の調査による「世界の平均睡眠時間・国際比較調査」(2016年度版)が左下のグラフ(一部抜粋)。この回の調査の対象になっている世界先進国38カ国において、日本人女性は世界で最も寝ていないという結果が出ている。
「西洋諸国は生活習慣として、ベッドで食事をしたりなど、いろいろ過ごすことが多いので、このデータがそのまま眠っている時間を表すものではありません」と内山さん。それを考慮しても中国との差が1時間半もあるなど、諸外国との開きの大きさに目を奪われる。前の記事の厚労省の調査と合わせて見ても、日本人女性は日常的に「眠れない」リスクを抱えていることが窺える。日本人男性との睡眠時間の差も大いに気になるところ。
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