それでも不安なときにはセカンドオピニオン?
漢方薬では治せないの?
緑内障の治療についてまとめると
●放置は厳禁、早期発見・早期治療が重要
●緑内障の治療の目的は視野を守ること
●眼圧を下げ、これ以上進行しないようにする治療がメイン
●どこまで眼圧を下げるかという目標値は、個々の患者さんの病状やリスク因子などによって異なる
この4点が大事なポイントになります。
とはいえ、手術となるとなかなか踏み切れないという人もいるでしょう。そんなとき、何かほかにできることはあるのか聞いてみました。 「最近では、新しい緑内障の手術として、小さい傷口で済む『MIGS』という手術が登場しています。主治医に相談してみてもよいでしょう」と富田さん。 または、セカンドオピニオンを受けるという方法もあります。 「情報提供がないまま主治医を変更すると治療が振り出しに戻ってしまうので、他の医師から意見を聞くというセカンドオピニオン外来への受診はとてもよい選択肢です」(富田さん)
また、漢方薬など、手術以外の選択肢はないのかどうかについては、「漢方薬については、使うことで緑内障が抑制されたというデータはありません。血行改善もよいことですが、それだけで緑内障は食い止められません。くれぐれも、自己判断で治療をやめないでください」とのことでした。
緑内障の治療では、進行を抑えるために治療をじっくりと継続していくことが重要になります。それだけに、治療法の選択にあたり、患者自身が納得しているかどうかは大きなポイントになります。治療中に疑問点が出てきたら、どんなことでも医師や薬剤師に相談してみましょう。病状や治療法について、しっかりと理解したうえで治療を受けたいものですね。