手抜きは絶対にダメ! 確かな手応えを感じる肌保水ケア。
撮影・玉置順子( t. cube/小林さん)、塩谷哲平( t. cube/商品) ヘア&メイク・広瀬あつこ 文・今井 恵 イラストレーション・坂本康子
「この時季の肌は、まるで通信簿。夏のツケが肌の上に現れてくるんです」と話す、美容家の小林ひろ美さん。肌は夏に老けるといわれるほど、そのダメージは深刻なのです。「紫外線によるDNAレベルでのダメージに加え、空調と外気の寒暖差で肌の水分は蒸発。体の代謝も下がり、汗や皮脂でpHバランスも崩れます」
その結果、肌がどうなるかというと、「表面は脂っぽくても、内側は段ボールのようにスカスカ状態。そのまま乾燥が進めば、しみ、しわ、たるみ、くすみ、毛穴の開きと、さらなるトラブルを招くので、保水力を高めなくては」とはいえ、漫然と化粧品を塗ればいいというものではありません。
「常に一定の水分を蓄えられる、キメの整った肌に育てていくことが必要。まずは化粧水のつけ方から見直して」具体的な方法は、小林さんが実演。毎日の習慣にしたい化粧水のつけ方を覚えましょう。
【化粧水】肌の保水力を高めるには、水分を溜める「キメ」を整えることから。
基本は”601円づけ”。3回に分けて、化粧水を丁寧に重ねていく。
毎日、きちんと化粧水をつけているのに肌が乾燥するーー。「そういう方はキメが整ってないことが多いんです」と小林さん。「キメとは肌表面に碁盤のように溝があること。これが均一に整っていれば、溝に水分が溜まり、周りの細胞がふっくらします。さらにキメという引っ掛かりがあってこそ、肌に塗った美容液やクリームの成分も効くんです。洗いすぎ、こすりすぎで溝がなくなったり、紫外線で角質が肥厚し、かかとのように厚くなった肌では水分をうまく溜められません。だからまずは化粧水のつけ方を変え、しっかりキメを整えて、保水力のある肌にしていきましょう」そのために最も有効なのが〝601(=500+100+1)円づけ〞という隙のない化粧水のつけ方。全方位から化粧水を肌に押し込めば、夏枯れ肌に保水力がつくはず。「さらに、塗って終わりでなく、肌に水分が行き渡ったかどうかをチェックしましょう。それで足りなくても、まだまだ次の手があります! 参考にしてください」
忙しい朝は、顔の外→内へ。脂っぽい中心部は残った水分で充分。
顔の中心→外へ。軽くツボ押ししながら、ゆったりつけていく。
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