痩せたいわけではない、「動ける身体」を保つ術。 | ダイエット | クロワッサン オンライン
からだ

痩せたいわけではない、「動ける身体」を保つ術。

大人は見た目も大事だけど、健康はさらに重要。筋肉をつければ、動ける元気な身体は保てる。あとは工夫次第で引き締まって見せればOK!
  • 撮影・青木和義 スタイリング・春原久子 ヘア&メイク・遠藤芹菜 文・大塚明子

「私、入院中や抗がん剤治療中でも動くことができたんですよ。ふつうに、気持ちが落ちると体も動けなくなるものだけれど、散歩でもしようかなという気になれた。そして動けるなら大丈夫、と前向きな気持ちでいられました」

筋力、体力に助けられたと話す山崎多賀子さん。考えてみれば、病気のときだけでなく、来るべき老後だって、自分で移動できる体をキープすることが、日々の支えとなる。

「全身の筋肉の約70%は下半身にあると言われています。だから、肝心要は脚の筋肉とスムーズに動く関節。私の場合、趣味でやっていたバレーボールで自然に鍛えられていたんです」

実は、30代の頃は今より10キロ以上重かった。子どもの頃から食べることが大好きで、結婚してからは晩酌の楽しさが倍増。どこまで太れるかと実験半分で食べ続けたら、どこまでも太り続けた。食事制限はしたくない、スリムになりたいとも思わないけれど、このままでは生活習慣病に……! と40歳を前に運動をすることを決意した。

「走ったり泳いだりしてみたけれど、つらいだけで私に向いていない。やっていて楽しくないと続かないと気付き、高校まで部活でバレーボールをやっていたので地元のチームに入りました」

がんになったのは、バレーボールを始めて5年後のこと。病から12年経った今は、バレーボールを週1〜2回、テニスもたまにやる。日常生活においても可能な限り、筋肉や骨の強化を心掛けている。筋肉がしっかりついていれば、動ける身体が維持できるだけでなく、体重のわりに痩せて見えるというメリットも。

「上半身に比べて太ももが細いので、ぷるぷるのお腹は隠して脚を強調し、錯覚させます(笑)。外出するときは最低でも5センチのヒールの靴です」

筋肉は何歳からでも鍛えられる。筋肉を鍛えれば骨に負荷がかかり、骨密度もアップ。山崎さんに倣い、まずは筋肉を鍛えよう!

筋肉のラインが見えて実にカッコいい。 隠さず出すことで、スッキリ見せる。
見事な足首のくびれ。ヒール靴は筋肉が キュッと上がって美脚効果が絶大。

日々のルール1.潔く大胆に出して、スッキリ見せる。

スカートもパンツもタイトなデザインを選び体重のわりに細い太ももを強調。そして靴は必ずハイヒール。「ふくらはぎは細くないけど締まっているので膝上丈にして思い切って出します。ヒールの高い靴は脚をきれいに見せるだけでなく、階段でももを上げないと上れないから筋トレにもなります」(山崎さん)。しかも、2〜3駅分なら歩くし、いつも急いでいるから〝走れるヒール〞が必須。逞しい二の腕は半袖よりもノースリーブで潔く出してしまったほうがスッキリ細く見える。これはスタイリストさんに教わったテクニックだ。

日々のルール2.顔と脚を上げて肘は後ろに、歩け、歩け。

「仕事中の移動は、なるべく歩きます。原宿ー表参道間は序の口、常に急ぎ足か小走りです」。しかもハイヒールを履いて、バレーボールの体力づくりを兼ねる。さらに長時間PCに向かっていると猫背になるので、姿勢を正す歩き方を習慣に。「デューク更家さんの本を書いたときに教わったのですが、前かがみにならないよう目線を上げて、肘は身体の脇より後ろに引くことを意識します」。肘を後ろに大きく引くことで肩甲骨がよく動き、背中の筋肉が鍛えられ、姿勢がよくなる。また、膝を高く上げて、太ももや腹筋も同時に鍛える。

日々のルール3.1日2食、骨の材料になる食材を選ぶ。

肉、豆腐、納豆などでたんぱく質を。カルシウムはちりめんじゃこが摂りやすい。プルーンの鉄分も骨強化に貢献。

50歳を過ぎてから、3食全力投球しなくても満足できるようになった。最近は起床後にヤクルト400と野菜ジュースなど。昼は蕎麦やご飯とおかずを腹八分目、夜は炭水化物をできるだけ控えてお酒とともにおかずをしっかり食べる。おかずは骨を作るのに必要な食材をメインに。「私は45歳で閉経しているので、骨粗鬆症対策は意識し、骨の素材となるカルシウムと一緒にたんぱく質も摂ります。栄養のバランスはクロワッサンの薬膳企画のときに試した7品目(サバ、海藻、キノコ、山芋、きくらげ、大葉、豆)も継続」

日々のルール4.気持ちよく凝りをほぐし、体幹を鍛える。

「健康器具はいろいろ揃えましたが、唯一続いているのが5年前に入手したストレッチポール。気持ちよく凝りをほぐして可動域を広げ、体幹も鍛えることができます」。ポールの上に寝そべって、バランスを取りながら腕を上に伸ばしたり自転車こぎをしたり。左右に揺れるだけでもいい。数分続けて床に寝ると、背面全体が床にペタッとつくようになる。朝、身体の重さを感じるときは、5分くらい寝そべって刺激すると血流が促され全身が軽くなる。「体が硬いと転びやすくなって危険。これは場所をとらないし、重宝してます」

『クロワッサン』952号より

●山崎多賀子さん 美容ジャーナリスト/美容のほか健康、メンタルまで幅広い分野を網羅。44歳でがんになった経験から、NPO法人CNJ認定乳がん体験者コーディネーターとして各地で講演なども。

この記事が気に入ったらいいね!&フォローしよう

この記事が気に入ったらいいね!&フォローしよう

SHARE