「人の血糖値が上がってから下がるまでの時間は3〜4時間です。それを過ぎて空腹を我慢し続けるとストレスを感じ、次の食事の時にすぐに満足感を得られる糖質が欲しくなり、『ドカ食い』してしまうことになりかねません。そんな時は、食事と食事の間で腹持ちのいいものを適量食べておけば、次の食事で食べすぎることを防げます」
そう話すのは、著書『太らない間食』が注目されている管理栄養士の足立香代子さん。といっても、カロリーオーバーになれば太るのは当たり前なので、好きなものを山ほど食べても平気という話では、もちろんない。
太らない間食を選ぶ最大のコツは、糖質とともにたんぱく質や脂質を摂ること、カロリーを調整しながら食べごたえや満足感が得られるものを選ぶこと。歯ごたえがある、低カロリー甘味料で甘さを感じる、乳製品や油分で腹持ちをよくするなど、満足感を得る工夫はいろいろある。まずはコンビニなどで買える身近なおやつを比較してみよう。どちらがなぜ間食にふさわしいか、チェックしてみて。
○チーズケーキ ×モンブラン
足立さんが「ケーキの中ではとくにおすすめ」というのがチーズケーキ。ケーキの割には小麦粉が少なめなので血糖値が急上昇しにくく、乳製品も含まれている。モンブランは糖質が高いので注意。
○ビーフジャーキー ×ポテトチップス
ビーフジャーキーは50gで123㎉しかなく、歯ごたえがあり少量で満足できる。たんぱく質を摂れる点もいい。ポテトチップスは炭水化物が多く高カロリー、次々食べ続けてしまいがちなのも難点。
○肉まん △あんまん
一般的に肉まんは1個200㎉程度、あんまんは1個250㎉程度で、ごまあんだとさらに高カロリーとなる。おやつにするなら低カロリーでたんぱく質もある肉まんを。あんまんは粒あんがベター。
○南部せんべい △かたやきせんべい
かたやきせんべいは歯ごたえがあり満足感を得やすいおやつ。大きさにもよるが1枚50㎉程度なので間食に悪くない。ナッツ入りの南部せんべいはさらによい。良質の油脂が摂れて腹持ちがいい。
○チーズ鱈 ×むき甘栗
甘い菓子以外のおやつが欲しい辛党に、チーズ鱈はカロリーが低めで乳製品のチーズも含まれておりおすすめ。対して栗は芋類同様に糖質が多く油脂が少ないため、単独で食べるのは控えるのが賢明。
○シュークリーム ×どらやき
厚い皮にあんを挟んだ糖質ばかりのどらやきより、シュークリームを。シュー皮には小麦粉が使われているが、薄いので見た目ほど量はない。むしろクリームからたんぱく質と脂質が摂れる。