ずっと健康で美しい歯でいたい!
今からすべきケアとは?
さまざまなスペシャリストが揃うクロワッサン倶楽部の読者モデルが、みなさまからの質問にお答えいたします。
Q
口元は年齢が出るもの。ずっと白くてきれいな歯でいたいですが、年齢を重ねても、今までどおり、ただ磨くだけでいいのかな、と思っています。簡単にできるケア法があれば、教えてください。(福岡県・42歳・女性)
A
こんにちは。クロワッサン倶楽部メンバーで、歯科医の齋藤ひろみです。
毎日の歯磨きで磨き残しをつくらないことが大切。
歯の健康を妨げるいちばんの原因が「プラーク(歯垢)」です。プラークとは食べカスではなく、虫歯や歯周病の原因となる菌のかたまりです。プラークに唾液中の成分が沈着すると、石のように硬くなり、歯石になります。歯石になると、ブラッシングでは取れません。歯石の表面はザラザラしているので、さらにプラークが付きやすい状態となり、歯茎を圧迫し、悪影響を与えていきます。
また、歯と歯茎のすき間の溝(歯周ポケット)にプラークが付くと炎症が起こり、歯周病の原因になります。初期段階では、ほとんど痛みがないため、進行してしまうケースも少なくありません。
でも実は、40代になると、歯周病にかかっている人は8割にものぼると言われているんです。
歯周病にならないようにするには、毎日の正しいブラッシングがとても大切です。鏡を見ながら、歯の溝、歯と歯茎の間に歯ブラシの毛先がきちんとあたっているかを確認しながら磨いて下さい。歯と歯の間は、デンタルフロスや歯間ブラシなどを使うのがおすすめです。
歯磨きが終わった後は、歯の表面を指で触って、ぬるぬるするところがないかを確かめるとよいと思います。食後、すぐに歯磨きができないときは、キシリトールのガムやタブレットを飲むのがおすすめです。ないときは、水を飲むだけでも違いますよ。
3~6か月に1度は、歯医者さんで検診を。
初期の虫歯や歯周病では痛みの自覚が少ないため、見逃してしまうことが多いようです。
歯と歯の間、歯と歯茎の境目の溝(歯周ポケット)などは、磨きにくく十分にプラークを除去できないことが多いので、3~6か月に1度は歯科医院で検診を受け、クリーニングすることで予防につながります。きれいな白い歯をキープできるので、美容面でもおすすめですよ。
虫歯や歯周病に自然治癒はありません。年齢を重ねても美しい歯をキープして、自分の歯でおいしく食事をするためにも、毎日のセルフケアと定期的な検診で、歯と歯茎の健康を保っていきましょう。
会員番号028
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