菊池桃子さん、美姿勢をキープする日々の習慣はヨガ──「家族のため、仕事を楽しむためにゆるがない自分でいたい」
撮影・天日恵美子 スタイリング・富田育子 ヘア&メイク・土橋大輔 文・嶌 陽子
家族のため、仕事を楽しむためにゆるがない自分でいたい
デビューから40年以上経つ今も、変わらず溌剌とした印象の菊池桃子さん。カメラの前にすっと立つと、軽やかにさまざまなポーズを披露してくれた。きれいな姿勢や健康について意識し始めたのは、50代に入ってからだという。
「私の母親が、50代を過ぎたあたりで体が変化し始めたことを思い出したのがきっかけです。母は、体重が急に増えてしまったことで腰や膝に負担がかかってしまい、そのためかよけいに体を動かさなくなってしまって……。さらに今は人生100年時代ともいわれますし、『健康に、前向きに過ごしていくために、土台となる体を整えよう。意識的に自分の体と向き合う時間を作ろう』と思ったんです」
その頃から始めたのがヨガ。たまたま体験レッスンを受けたところ、その日の夜にぐっすり眠れたうえ、翌朝心地よい筋肉痛を感じたという。
「きっと良い体の動かし方をしたんだなと感じ、本格的に習いたいと思いました。その後、今の先生に出会って、忙しい時期でも月2回はレッスンを受けています。それ以外の日も、自宅でマットを広げることも。リラックスの時間にもなっていますね」
ヨガではチャクラと呼ばれるエネルギースポットが体の中心部にいくつかあるといわれ、体幹とも関係が深い。
「特に第2チャクラは体の中心、丹田のあたりにあるんです。レッスン中も先生が『そこにしっかり力を入れて』などと言ってくださる。それ以来、自分でも常に体の中心、丹田を意識するようになりました」
普段の生活では、一つひとつの動作を丁寧に
ヨガを始めて7年ほど。続けるうちに姿勢に磨きがかかり、もともと柔らかさには自信があったが、体もより柔軟になったという菊池さん。それでも過信は禁物、と苦笑する。4年前、自宅の階段を踏み外し、坐骨を骨折したのだ。
「階段の下で動けなくなってしまって、結局救急車で病院に行きました。とっさのときに受け身の姿勢を取れるというおごりがあったんでしょうね。落ちたのは3段ほどでしたが、入院してリハビリの毎日……と大ごとになってしまい。若い頃と同じようには動けないものなんだな、と。以来、一つひとつの動作を丁寧にするように意識しています」
思わぬ怪我もあったとはいえ、一昨年はデビュー40周年を記念したベストアルバムの発売や、海外を含む各地でのライブ活動など、精力的に活動中だ。プライベートでは娘と服を貸し借りしたり、和装を楽しんだり。「着物を着ると疲れるという声も聞くけれど、私はむしろ背筋が伸びて気持ちいいんです。これまで体と向き合ってきたおかげなのかも」と話す。そうした日々を支えるのは、ヨガを含む日々の習慣の積み重ね。時々夫婦で歩いて遠出したり、バランスの良い食事を心がけたりと、無理なく体を整えている。
「自分ひとりのためだとついサボってしまいがち。でも、自分が元気でいることは、一緒に暮らす家族や仕事で関わる方々にとっても良いことだと思うと、毎日続けられるんです。家族の幸せのため、仕事を楽しむためにも、揺るがない自分でいたいと思っています」
年齢を重ねることに対しても前向きな菊池さん。「やりたいことはできるうちに」と、今年は海外旅行をする計画も立てているんです、と楽しそうに教えてくれた。
「もともと何でもポジティブに捉える性格ですが、それでも体と心は繋がっていると実感しています。心身共に良い状態でいるために、土台となる体を大切にしたい。そのためにも、きれいな姿勢をずっと保っていたいですね」
『クロワッサン』1162号より
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